目次
▼25日(金)の為替相場
(1):日銀「指値オペ」見送りで円買い優勢
(2):英小売は予想外の低下
(3):独Ifoは予想を下回る
(4):一時円買い強まる
25日(金)の為替相場
期間:25日(金)午前6時10分~26日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日銀「指値オペ」見送りで円買い優勢
日銀が10時10分の金融調節で「指値オペ」の通告を見送ると円を買い戻す動きが優勢となった。本邦長期金利(10年債利回り)が0.24%前後まで上昇して日銀の許容上限である0.25%に接近した事から、市場には「指値オペ」で長期金利の抑え込みに動くとの観測が広がっていた。なお、鈴木財務相が「為替の急速な変動は望ましくない。『緊張感を持って注視』していきたい」と述べた事が円安をけん制したと受け止められたとの見方もあった。
(2):英小売は予想外の低下
英2月小売売上高は前月比-0.3%と予想(+0.7%)に反して落ち込んだ。自動車燃料を除いた売上高も前月比-0.7%と予想外の落ち込みとなった(予想+0.5%)。インフレ高進の影響で家計が支出を減らしたとの見方も出ていた。
(3):独Ifoは予想を下回る
独3月Ifo企業景況感指数は90.8と市場予想(94.2)を下回り、前月の98.5から低下した。ウクライナ危機などが重しとなり、向こう6カ月間の見通しを示す「期待指数」が前月の98.4から85.1へと大幅に悪化した。
(4):一時円買い強まる
NY連銀のウィリアムズ総裁が「50bp(0.5%ポイント)の利上げが必要ならそうする」と発言した事を受けて米長期金利が上昇。10年債利回りは一時2019年5月以来の2.50%へ上昇した。しかし、ドル/円はクロス円に連れて下落。長期金利上昇を受けてNYダウ平均が一時マイナス圏に沈むなど株価が下落したため、ドル買いよりも円買いの勢いが強まった。もっとも、その後は米国株が切り返す中でドル/円やクロス円も持ち直した。
25日(金)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:高値更新なるか注目
25日のドル/円は終値ベースで約0.2%下落。6年3カ月ぶりに122.44円前後まで買いが先行したものの、一転して121.18円前後まで1円超反落するなど週末を控えた持ち高調整と見られる動きが強まる場面もあった。ただ、その後は米長期金利の上昇を背景に122円台を回復。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速が意識される中、ドル売りは続かなかった。この日のドル/円は下ヒゲ小陰線で引けており、高値警戒感と先高期待が交錯していた模様だ。
週明けの本日は122.44円前後の6年3カ月ぶり高値を超えられるかが焦点となろう。日銀の「指値オペ」の有無に注目したい。本邦長期金利(10年債利回り)が0.25%に接近すれば日銀が「指値オペ」を通告する可能性が高い。オペ自体はある程度織り込み済みとの見方もあるが、日米の金融政策の違いが明確化する事から、ドル高・円安が進みやすくなると考えられる。122.44円前後を上抜ければ123.00円を目指す動きが活発化する可能性もあろう。
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