目次
▼23日(水)の為替相場
(1):日本貿易赤字拡大懸念 円売り活発化
(2):英CPI 30年ぶりの高水準
(3):ロシア大統領「天然ガス代金はルーブル建て」
(4):英財務省 成長率予測引き下げ
23日(水)の為替相場
期間:23日(水)午前6時10分~24日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本貿易赤字拡大懸念 円売り活発化
日銀の金融緩和継続やエネルギー価格の高止まりによる日本の貿易赤字拡大が意識されて円売りが活発化。ドル/円は前日高値(121.02円前後)を上抜けて上昇に弾みが付くと121.41円前後まで上伸した。ドル/円が2016年2月以来の高値を付けた動きにつれてクロス円も上昇した。
(2):英CPI 30年ぶりの高水準
英2月消費者物価指数(CPI)は前年比+6.2%と予想(+6.0%)を上回り、1992年3月以来ほぼ30年ぶりの高い伸びとなった。食品・アルコール・タバコを除いたコアCPIも前年比+5.2%に加速した(予想+5.0%、前回+4.4%)。
(3):ロシア大統領「天然ガス代金はルーブル建て」
ロシアのプーチン大統領は「敵対国家」にはルーブル建てで天然ガス代金を支払うよう要求する方針だとロシアメディアが報じた。これを受けて欧州のエネルギー不足が悪化するとの懸念からユーロやポンドが下落。ドル/円はユーロ/円やポンド/円に連れて120.59円前後まで下落した。豪ドル/円も弱含んだが、天然ガスや原油が上昇する中で豪ドルの下値は限られた。
(4):英財務省 成長率予測引き下げ
スナク英財務相は予算案演説で「ウクライナの紛争は景気回復のリスク」「インフレが急上昇し成長が鈍化する可能性がある」との見解を示し2022年の成長率予測を従来の6.0%から3.8%に引き下げた。その上で60億ポンド規模の減税を行う考えを示した。
23日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米長期金利の動向がカギ
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米国の利上げペース加速を織り込む形で買いが先行すると121.41円前後まで上昇して6年1カ月ぶりの高値を付けた。その後、米長期金利が低下に転じた事で売られる場面もあったが、120円台後半では持ち高調整の売りを上回る押し目買いが入った。日米金融政策の方向性の違いを手掛かりとするドル買い・円売り意欲は依然として強いようだ。
ドル/円は本日も、下値が堅い一方で上値は軽い展開が見込まれる。前日高値の121.41円前後を上抜ければ、少なくとも2016年1月高値の121.70円付近まで上昇余地が広がるだろう。昨日の海外市場で上昇が一服した米長期金利の動向がカギとなりそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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