目次
▼17日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計を好感して豪ドル上昇
(2):停戦合意期待が後退
(3):英中銀の利上げ継続期待が後退、ポンド急落
(4):米経済指標が複数発表
17日(木)の為替相場
期間:17日(木)午前6時10分~18日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用統計を好感して豪ドル上昇
豪2月雇用統計は、失業率が2008年8月以来13年半ぶりに4.0%へ低下(予想4.1%)し、新規雇用者数が前月比7.74万人増(予想3.70万人増)となる好結果だった。これを受けて豪ドル/円は2018年2月以来の87円台へと上昇した。その後はいったん反落したものの、豪中銀(RBA)の利上げ期待が強まる中で豪ドルの下値は堅かった。
(2):停戦合意期待が後退
ロシア大統領府は、前日に伝わった「ロシアとウクライナの停戦交渉は合意に向けて大きく前進した」とする一部報道は総じて誤りだとの見解を示した。これを受けて一時ユーロ売りが優勢となったが、欧州株が底堅く推移する中で持ち直した。なお、オランダ中銀のクノット総裁はその後、「年内2回の利上げの可能性も排除しない」と発言。ただ、「それは中期的なインフレ見通しの一段の上振れをデータが示す場合に限られる」と付け加えた。
(3):英中銀の利上げ継続期待が後退、ポンド急落
英中銀(BOE)は大方の予想通りに政策金利を0.50%から0.75%に引き上げた。同時に発表した金融政策委員会(MPC)議事録では、カンリフ副総裁が利上げに反対票を投じ8対1で決まった事が明らかになった。また、今後の利上げについて「今後数カ月の間に追加引き締めが適切となる『可能性がある』」として、前回の「可能性が高い」からやや表現を弱めた。これを受けてポンドは急落した。
(4):米経済指標が複数発表
米新規失業保険申請件数は21.4万件と市場予想(22.0万件)を下回り、前週(22.9万件)から改善した。米2月住宅着工件数は年率換算176.9万件だった(予想170.0万件)。また米3月フィラデルフィア連銀景況指数は27.4に上昇した(予想14.5、前回16.0)。その後に発表された米2月鉱工業生産は前月比+0.5%で予想と一致した。
17日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:日銀会合と黒田総裁会見に注目
昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅安。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前日に通過した事でドルに調整売りが入り一時118.37円前後まで下落した。売り一巡後はやや値を戻したが、日足は小陰線引けとなり連騰は8でストップした。
本日も週末を控えて調整ムードが広がりやすいだろう。ただ、本日は日銀が金融政策を発表するため円売り主導で反発する可能性もありそうだ。8連騰中のドル買い・円売り材料のひとつは日米金融政策の方向性の違いであった。日銀は今回も大規模緩和を継続する方針を示すと見られる。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に予定されている6回のFOMCすべてで利上げに動く見通しを示したのとは対照的なハト派スタンスを維持する公算が大きい。15時半から始まる黒田日銀総裁の会見に注目したい。
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