シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング5週間ぶりに減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート減少】
3月8日時点で円のポジションは、ドルに対して5.6万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが取り崩されたことから、ネットショートは前週から1.3万枚減少。
期間中のドル/円相場は、もみ合いながらも米長期金利の上昇を背景に115円台後半へと上昇。
約1カ月ぶりの高値をつけたものの、投機筋は利食い売りを優先したと見られ、先高観(円先安観)が高まる事はなかったようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング5週間ぶりに減少】
3月8日時点でユーロのポジションは、ドルに対して5.9万枚の買い越し(ネットロング)。
ショートの積み増し度合いが大きかったことから、ネットロングは前週から0.6万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場は、ウクライナ情勢を巡る供給不安で原油が上昇したことなどから、一時1.0806ドル前後へと下落した。
引き続きウクライナ情勢への懸念がくすぶる中、投機筋のユーロ先高観が後退しているようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットショート増加】
3月8日時点でポンドのポジションは、ドルに対して1.3万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートの積み増し度合いが大きかったことから、ネットショートは前週から1.2万枚増加。
期間中のポンド/ドル相場は、英政府がロシア産原油の輸入を2022年末までに段階的に禁止する計画だと伝わったことなどから、スタグフレーションへの懸念が高まり、1.30823ドル前後へと下落した。
約1年4カ月ぶりの安値水準へと下落する中、投機筋のポンド弱気姿勢が強まりつつあるようだ。
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IMMポジション
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