目次
▼9日(水)の為替相場
(1):ロウRBA総裁 慎重な金融政策スタンス示唆
(2):日本10-12月期GDP 下方修正
(3):EU共同債や停戦期待 ユーロ上昇
(4):ウクライナ大統領 ロシア側へ妥協を呼びかけ
9日(水)の為替相場
期間:9日(水)午前7時10分~10日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):ロウRBA総裁 慎重な金融政策スタンス示唆
豪中銀(RBA)のロウ総裁は「年内の利上げは妥当なように思われる」としながらも、「インフレが持続的に目標レンジ内にある状況にはまだない」「より高いインフレが持続するには3%を上回る賃金の伸びが必要」「一時的な高インフレの期待を大目に見ることは可能」などと述べて慎重な金融政策スタンスを改めて示唆した。
(2):日本10-12月期GDP 下方修正
日本10-12月期国内総生産(GDP)・二次速報は前期比年率+4.6%に下方修正された(一時速報+5.4%)。GDPの5割を占める個人消費が下振れした。
(3):EU共同債や停戦期待 ユーロ上昇
欧州連合(EU)共同債の発行や、ロシア・ウクライナの停戦を巡る期待感からユーロが上昇。NY原油(WTI)が下落した一方、欧州株は上げ幅を拡大した。ウクライナ危機に対する過度な警戒感が後退する中、ユーロ/円の上昇につれて豪ドル/円やポンド/円も上昇した。ドル/円は有事のドル買いの巻き戻しでドルが弱含んだため伸び悩んだ。
(4):ウクライナ大統領 ロシア側へ妥協を呼びかけ
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの交渉で「一定の譲歩をする用意がある」としてロシア側にも妥協を呼び掛けた。これを受けてユーロ/円は128.47円前後まで上昇した。一方、NY原油(WTI)は一時103ドル台まで下落した。これ以前には、ゼレンスキー大統領の側近が「安全保障の確約が得られれば政治的な中立性をロシアと議論することにオープンだ」との見解を示していた。
9日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米債利回りの動きがカギ
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。ウクライナ情勢を巡る過度な警戒感が後退する中、一時115.94円前後まで上昇して約1カ月ぶりの高値を付けた。ただ、有事のドル買いに巻き戻しが入り、ドルが対ユーロなどで下落した影響から116円台には乗せられなかった。なお、この日の欧米市場では、原油価格が急落し株価が大幅に反発するなど、ウクライナ危機を睨んだリスクオフの動きに修正が入った。安全資産の米国債に対しても売りが強まり利回りが上昇したため、対円ではドルが強含んだ。
本日は、一部に停戦合意への期待が浮上しているウクライナ情勢とともに、米2月消費者物価指数(CPI)の結果に注目。市場予想は前年比+7.9%となっており、約40年ぶりの高い伸びを記録した前月(+7.5%)から、さらに加速する見通しだ。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比+6.4%に加速する(前月+6.0%)と見られている。米債利回りの上昇が続けばドル/円は改めて116円台を窺う事になりそうだ。心理的節目の116.00円を突破すれば、次のターゲットは1月と2月にそれぞれ上値を抑えられた116.35円付近となろう。
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