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FX/為替予想「欧州スタグフレーション濃厚か? 豪ドル高・ユーロ安は当面続く可能性大!」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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原油価格が止まりません。

WTI原油相場

WTI原油は130ドル目前へと迫りました。その後、115ドルに下落し、そして現在は再び125ドルと非常に高い水準で取引されています。日本はドバイ原油を輸入しておりますので、その卸値次第ですが、どうやら4月から大幅値上げとなるそうです。
https://jp.reuters.com/article/saudi-crude-osp-idJPKBN2L402A

一部の報道では、レギュラーガソリンは1リッター210円以上という試算が出ており、日本にも大きな影響を及ぼしそうです。
ウーバーイーツや出前館などの宅配サービスも送料などが高騰するでしょう。
小麦をはじめとした原料高ももはや避けられません。食料品も10%以上値上がりになるのではと感じます。
日本もついにインフレ経済への突入が確実となってきました。
4月のCPIは2%台後半の予測も出てきており、本気でインフレ対策に乗り出さねばならなくなるでしょう。

目次

▼やはり豪ドルは強かった!引き続き強気相場は続くか
▼ユーロ/豪ドル 月足ブレイク、次のステージへ
▼ユーロ/ドル 第一ターゲット コロナショック後安値か?

やはり豪ドルは強かった!引き続き強気相場は続くか

先週のコラムでは豪ドル買いの妙味についてお話しさせていただきました。
リスクオフの豪ドル買いです。そのような相場は僕もFXを始めて聞いたこともありませんでしたが、これは長期的なゲームチェンジだと考えます。
地政学リスク、食料自給率、資源国であることから、オーストラリアのニーズしかないでしょう。
原料や食料を輸出し、不動産価格もオセアニアは再び大幅上昇すると考えます。
高インフレは短期間で収まりません。オイルショック後のインフレ経済を考えると、向こう2年ぐらいは続くように感じます。
そういった意味では豪ドル/円も今年〜来年中には100円ぐらい到達していても不思議ではないかもしれません。
先週の引き続きユーロ/豪ドルからチェックしていきます。

ユーロ/豪ドル 月足ブレイク、次のステージへ

EUR/AUD 月足

ユーロ/豪ドル月足です。
4年以上サポートされていた1.5250付近を明確に割り込みました。
勢い余って、月曜東京時間は1.46を割り込む場面がありましたが、その後、2日足らずで大幅に急騰、現在は1.50付近で推移をしております。さすがにオーバーシュートでの買い戻しが入ったものだと考えます。
しかしながら、原油価格を見ていてもお分かりいただけるように、130ドル→115ドル→125ドルと切り返しが早い展開です。おそらくユーロ/豪ドルも遅れてそのような値動きになってくると思います。
現在はウクライナ情勢の緊張度が緩和方面に戻っているのでユーロ買い戻しにつながっておりますが、この上昇はあくまで一時的なものです。
すでにプーチンは振り上げた拳を降ろせずにいる状態ですので、西側各国から距離を大きく取られてしまいました。双方、極めて深刻なインフレ経済を覚悟していることでしょう。

資本は欧州からオセアニアに断続的に向かうことでしょうから、少なくとも2016-2017年のレートにまでは押し戻されるように感じます。
個人的な中期的ターゲットは1.3650のサポートラインに変更しました。
鉄鉱石、石炭、金鉱、小麦、生鮮食品(肉など)を主力輸出品とするオーストラリアは今回の世界情勢では圧倒的な勝ち組になると予想されます。
そしてオーストラリア経済に依存するニュージーランドも大きく恩恵を受けると考えます。
オセアニア中銀は近く、通貨高政策に舵を切り、連続利上げを織り込みにいく可能性すら出てきたと感じます。

ユーロ/ドル 第一ターゲット コロナショック後安値か?

EUR/USD 週足

続いて、ユーロ/ドル週足です。
明日はECB理事会や米CPIの発表です。
急激なユーロ安について、ラガルドECB総裁からコメントがあると思いますが、おそらく「注視」ぐらいの言動にとどめておくと予想されます。マーケットを刺激しないように配慮するでしょう。本来ならばマーケットへ安心感が広がり、株買いやリスクオンに戻る傾向が従来なら散見されましたが、今回もそのような言動があれば、逆に売られると予想します。
策がないと判断できるからです。
今回はマーケットが回復傾向に向かっているのではなく、悪化方向に向かっている状況です。そういった場合、マーケットは長い流れに戻っていきますから、ユーロ売りが再び再開されるのは明日からかなと思います。
目先ターゲットは、コロナショック後の安値1.0630付近でしょうか。

また本日、明日あたりを境にユーロ買いの調整最終日と個人的には考えております。ECB理事会以降から反転、金曜日のNYクローズに向けて再びユーロが売り込まれていくシナリオを個人的には立てております。

また明日の米CPIは市場予想が+7.9%(前年同月比)となっておりますが、原油高傾向は先々月、先月と出ておりましたから、予想を上振れする可能性が高いでしょう。
個人的には8.0-8.2%ぐらいを予想します。原油価格急上昇から米国も近々インフレ率は10%を超えてしまうと考えます。

今月からFRBはようやく利上げですが、下手したら米国は来月にもCPIが10%は超えているかもしれません。
そして、結局どこかのFOMCで2段階の利上げをせざるを得ない状況になってくると考えます。つまり、さらにドル高をもう一段折り込みに行く相場も今後予想できるわけです。
つまり、ユーロ/ドルはパリティ方面でしょうか?
豪ドルと米ドル買いを意識したトレードに注力を予定しております、ご参考まで。


【ひろぴー氏出演動画】


【インタビュー】

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「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)

<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期

 

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「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える

 

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「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め


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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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