目次
▼1日(火)の為替相場
(1):RBAのハト派姿勢を受けて豪ドル下落
(2):独経済指標は強弱まちまち
(3):米ISM製造業は予想を上回るも3カ月連続低下
(4):米株高で豪ドル/円やポンド/円が上昇
1日(火)の為替相場
期間:1日(火)午前7時10分~2日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBAのハト派姿勢を受けて豪ドル下落
豪中銀(RBA)は政策金利を0.10%に据え置いた。また、大方の予想通りに資産買い入れプログラム(週40億豪ドル)を2月中に終了させると発表。注目の利上げに関するスタンスについては「インフレ率が持続的に2-3%の目標範囲内に収まるまで利上げは行わない」「インフレ率は上向いているが、目標範囲内に持続的に収まったと結論付けるには時期尚早だ」として慎重な姿勢を維持した。市場には、インフレ率の上昇を踏まえ、RBAが7-9月期に利上げを開始するとの見方が広がっていただけに、豪ドルは一時売りが強まった。なお、これより前に発表された豪12月小売売上高は前月比-4.4%と大きく落ち込み、市場予想(-2.0%)を下回った。
(2):独経済指標は強弱まちまち
独12月小売売上高は前月比-5.5%と、予想(-1.4%)以上に落ち込んだ。一方、その後に発表された独1月雇用統計は、失業者数が4.80万人減、失業率は5.1%となり、予想(0.60万人減、5.2%)より良好だった。
(3):米ISM製造業は予想を上回るも3カ月連続低下
米1月ISM製造業景況指数は57.6(予想57.5、前月58.8)となり、3カ月連続で低下。構成指数では仕入れ価格が上昇した一方、新規受注が低下した。雇用は10カ月ぶりの水準に上昇した。
(4):米株高で豪ドル/円やポンド/円が上昇
米国株が引けにかけて上げ幅を拡大すると豪ドル/円やポンド/円も一段高となった。豪ドル/円はRBA理事会後の下落の反動もあって81.79円前後まで上昇。ポンド/円は英中銀(BOE)が3日の会合で50bp(0.5%ポイント)の利上げを行うとの観測も相まって155.20円前後へと上昇した。なお、米国株はフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が3月の50bp利上げは「必要ない」と発言した事を好感した模様。ハーカー総裁の発言を受けてドルが軟化したため、ドル/円は上値が重かった。
1日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値は重いが下値も堅い
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。一時114.57円前後まで弱含む場面もあった。米連邦準備制度理事会(FRB)が3月に50bp(0.5%ポイント)の利上げを行うとの「過度な引き締め」への懸念が後退する中、ドルが下落した。
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は3月の25bp利上げを支持するとして、50bpの利上げは「必要ない」との見解を示した。また、ハーカー総裁は、新型コロナ変異株「オミクロン」の感染拡大によって、4日に発表される米1月雇用統計は弱い結果になると指摘。本日は雇用統計の前哨戦である米1月ADP全国雇用者数の結果に注目したい。市場予想は前月比18.4万人増となっており、前月の80.7万人増から急減速すると見られている。
本日のドル/円は米1月雇用統計への警戒感から上値の重い展開が予想される。もっとも、FRBの「過度な引き締め」への懸念が後退した事で株価が上昇するなど、市場はリスクオフの流れから脱却した模様だ。このため、ドル/円の下値は限定的だろう。
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