ドル・円は伸び悩みか、米早期利上げ期待も114円台で利食い売り継続

欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米早期利上げ期待も114円台で利食い売り継続」
23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米国の11月個人消費支出など経済指標が堅調なら、早期利上げ期待のドル買いが先行するとみられる。ただ、ドルは114円台で断続的な利益確定売りにより一段の上昇は抑制されそうだ。
　22日は株高・原油高を背景に資源国通貨買い・円売りが鮮明になり、ユーロや豪ドルなど主要通貨がドルや円に対して強含んだ。ユーロ・ドルは1.1340ドル台に水準を切り上げ、ドル・円は114円40銭を目指す場面もあった。本日アジア市場でもおおむねその流れを受け継ぎ、主要通貨は対円で下げづらい。一方、米10年債利回りの失速によってドル・円は上値の重さが意識された。
　この後の海外市場では米国の経済指標が材料視される。先週分新規失業保険申請件数、耐久財受注速報値、新築住宅販売件数は改善が予想され、成長の加速が顕著になりそうだ。また、連邦準備制度理事会（FRB)の重視する個人消費支出コアPCE価格指数が市場予想と一致した場合、早期利上げ待でドル・円を押し上げる要因に。ただ、114円台で利益確定を狙ったドル売りが増える可能性があり、ドル上昇は小幅にとどまるとみる。

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