目次
▼30日(火)の為替相場
(1):豪住宅建設許可 予想を大幅に下回る
(2):モデルナCEO「既存ワクチンの効果が低い」
(3):ユーロ圏CPI 統計開始以来最大の上昇率
(4):FRB議長 テーパリングやインフレについて証言
30日(火)の為替相場
期間:30日(火)午前7時10分~1日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪住宅建設許可 予想を大幅に下回る
豪10月住宅建設許可件数は前月比-12.9%と予想(-1.5%)を大幅に下回る落ち込みとなった。その後、中国で11月購買担当者景気指数(PMI)が発表され、製造業は50.1、非製造業は52.3と、いずれも予想(49.7、51.5)を上回った。
(2):モデルナCEO「既存ワクチンの効果が低い」
米医薬品モデルナの最高経営責任者(CEO)が、南アフリカで発見された新たな新型コロナ変異株「オミクロン」に対して、既存ワクチンの効果が低いとする見解を示した事が伝わると、日本株が下落に転じ円は全面高に転じた。なお、日本政府はこの日、オミクロン株への感染が本国内で初めて確認されたと発表した。
(3):ユーロ圏CPI 統計開始以来最大の上昇率
ユーロ圏11月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比+4.9%に加速。上昇率は市場予想(+4.5%)を上回り、統計開始以来最大を記録した。変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコアHICPも前年比+2.6%と予想(+2.3%)を上回った。
(4):FRB議長 テーパリングやインフレについて証言
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委員会の公聴会で証言を行った。「2週間ほど後に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産購入を数カ月早期に終了する是非を議論するのは適切だと考える」と述べてテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)ペースの加速を示唆した。議長はまた、インフレを表現するのに「一過性」という言葉を使うのはやめると発言。「『一過性』という表現は、インフレ高進の形で恒久的な影響を残さない一時的な物価の上振れを想定していた」と説明した。これを受けてドルが急反発。一時10月11日以来の安値となる112.53円前後まで下落していたドル/円は113.70円付近まで急速に持ち直した。クロス円はドル高によるストレートドルの下落が響き軟化した。ただ、月末のロンドンフィキシング通過後はドル買い圧力が鈍り、ドル/円は失速した一方、クロス円は持ち直した。
30日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:不安と期待交錯で荒い値動き
昨日のドル/円は荒い値動き。東京市場で113.89円前後まで買いが先行したものの、新型コロナウイルス・オミクロン株を巡り、既存ワクチンの効果が薄いとの報道をきっかけに急落。海外市場では112.53円前後まで下落して10月11日以来の安値を付けたが、その後はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派証言を受けて一気に113.70円前後へと切り返した。ただ、米国株が大きく値下がりしたため113.00円付近に押し戻されるなど、月末の薄商いの中で終日不安定な値動きが続いた。
12月相場がスタートするにあたり、市場はいくぶん落ち着きを取り戻すと考えられるものの、オミクロン株を巡る不安とFRBの早期利上げへの期待が交錯する形でドル/円の荒い値動きは続きそうだ。オミクロン関連のニュースヘッドラインに加え、米11月ISM製造業景況指数や米11月ADP全国雇用者数などの米経済指標にも敏感に反応する公算が大きい。
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