目次
▼16日(火)の為替相場
(1):RBA議事録を公開
(2):英雇用統計 前回より改善
(3):ユーロ圏7-9月期GDP 修正なし
(4):米小売売上高 予想を上回る伸び
16日(火)の為替相場
期間:16日(火)午前7時10分~17日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):RBA議事録を公開
豪中銀(RBA)は2日に開いた理事会の議事録を公表。7-9月期消費者物価指数(CPI)を受けて「インフレリスクが上向いた」との認識を示したものの、「他の一部先進国と比べ国内のインフレは抑制される」とし、「経済に関する中心的シナリオでは政策金利は2024年まで据え置かれる見込み」との見通しを維持した。
(2):英雇用統計 前回より改善
英10月失業率は5.1%に低下(前回5.2%)、同失業保険申請件数は1.49万件減少した(前回8.59万件減)。英7-9月失業率は国際労働機関(ILO)基準で4.3%(予想4.4%、前回4.5%)であった。また英7-9月週平均賃金は前年比+5.8%と予想(+5.6%)を上回る伸びとなった(前回+7.2%)。英政府の賃金補助制度が9月末で終了した後も労働市場は堅調を維持した事が確認された。英中銀(BOE)の利上げに対するハードルが下がったと受け止められポンドは上昇した。
(3):ユーロ圏7-9月期GDP 修正なし
ユーロ圏7-9月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比+2.2%、前年比+3.7%で、速報値からの修正はなかった。
(4):米小売売上高 予想を上回る伸び
米10月小売売上高は前月比+1.7%と予想(+1.4%)を上回る伸びとなり、自動車を除いた売上高も前月比+1.7%と高い伸びとなった(予想+1.0%)。物価が上昇する中でも米国の消費が着実に伸びた事が示され、ドル買いが優勢となった。その後、米10月鉱工業生産も前月比+1.6%と予想(+0.9%)を上回る好結果となった。これを受けてドル買いが加速するとドル/円は114.50円を超えて上昇。ユーロ/円などのクロス円は、ユーロ/ドルなどのストレートドルが下落した影響で伸び悩んだ。なお、米セントルイス連銀のブラード総裁は「連邦準備制度理事会(FRB)は今後数回の会合でよりタカ派の政策に向けて取り組むべき」「テーパリングを月額300億ドルに増加すると、2022年第1四半期末に利上げへの扉が開かれる」などと発言した。
16日(火)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:115.00円を巡る攻防
昨日のドル/円は約4年8カ月ぶり高値へと続伸。米10月小売売上高が予想を上回った事をきっかけにドル高が進むと、114.85円前後まで上値を伸ばして2017年3月以来の高値を付けた。米10月鉱工業生産も予想以上の伸びを示しており、市場は米経済の堅調さを改めて意識。米株が値上がりし、米長期金利も上昇する中、ドルが全面高となった。
ドル/円は強い上値抵抗と見られていた114.70円前後(従来の年初来高値)を突破した事で上昇に弾みが付きそうだ。節目の115.00円前後では相応の戻り売りが出ると見られるが、これらをこなして115円台に乗せれば上昇の勢いが一段と増す可能性もある。まずは115.00円を巡る攻防に注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
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