目次
▼14日(木)の為替相場
(1):豪雇用者数、予想より悪化
(2):米失業保険申請1年7カ月ぶり低水準
(3):米株高を受けて円安
(4):英MPC委員、早期利上げ観測をけん制
14日(木)の為替相場
期間:14日(木)午前6時10分~15日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用者数、予想より悪化
豪9月雇用統計は、新規雇用者数が13.80万人減と予想(11.00万人減)を下回った。一方で、失業率は労働参加率が64.5%に急低下(前回65.2%)した事から4.6%への小幅な上昇にとどまった(予想4.8%、前回4.5%)。
(2):米失業保険申請1年7カ月ぶり低水準
米9月生産者者物価指数(PPI)は、前月比+0.5%、前年比+8.6%と、いずれも市場予想を0.1%ポイント下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+6.8%と、予想(+7.1%)ほどには上昇しなかった。米新規失業保険申請件数は29.3万件と、予想(32.0万件)を下回り、2020年3月以来の水準に改善した。
(3):米株高を受けて円安
米9月PPIが予想ほどには加速しなかった事や米新規失業保険申請件数が減少した事に加え、大手米銀などの米企業決算が良好だった事から米国株が上昇。オセアニア通貨や資源国通貨のクロス円を中心に円が全面安となった。ドル/円は、米9月PPIの結果を受けて米長期金利が低下する中でやや伸び悩んだが、クロス円の上昇に引っ張られて強含んだ。
(4):英MPC委員、早期利上げ観測をけん制
英中銀(BOE)のマン金融政策委員会(MPC)委員は「英国ではすでに多くの内因性の金融引き締めが見られる。これはつまり、利上げを通じた積極的な引き締めは待てるという意味だ」などと発言。なお、この日はテンレイロMPC委員も「一時的なインフレ高進への対応で金利を引き上げることは『自滅』となる恐れがある」と述べて市場の早期利上げ観測をけん制した。
14日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米経済イベントに注目
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。米長期金利は低下したものの、金利低下を好感して世界的に株価が上昇する中で円が全面安となった。NY市場では113.72円前後まで上昇して前日の下げをほぼ解消。今朝も小幅に続伸しており、13日に付けた約2年10カ月ぶり高値の113.80円前後に迫っている。
予想以上に短時間で調整を終えつつある動きから改めてドル/円相場の「上昇志向」の強さが窺える。週末を前に113.80円前後では一定の戻り売りニーズはあろうが、それらをこなして上伸すれば2018年11月以来の114円台も見えてこよう。
注目材料は、NYタイムに発表される米9月小売売上高やゴールドマン・サックスなどの企業決算で、これらに対する米国債利回りや米国株の反応にも注目したい。
注目の経済指標
注目のイベント
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