目次
▼4日(月)の為替相場
(1):恒大集団の株式 売買停止へ
(2):OPECプラス 従来の方針維
(3):インフレ高止まり 円全面高
(4):米財務省「このままでは資金繰りが限界に達する」
4日(月)の為替相場
期間:4日(月)午前7時00分~5日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):恒大集団の株式 売買停止へ
香港取引所は、経営難に陥っている中国不動産大手、恒大集団の株式を売買停止とした。停止の理由が説明されておらず、香港ハンセン指数は一時2.7%下落(終値は2.2%安)。これに連れて日経平均株価もマイナス圏に沈んだ。なお、その後恒大集団は傘下企業の過半数株式を売却する方針と報じられた。
(2):OPECプラス 従来の方針維持
OPEC(石油輸出国機構)プラスは、毎月日量40万バレルずつ供給を引き上げる従来の方針を維持する事で合意。大幅増産は見送られたとの見方からNY原油先物(WTI)が78ドル台に急伸した。これを受けて豪ドルやポンドが一時上昇した。
(3):インフレ高止まり 円全面高
インフレが高止まりし、経済成長が鈍化するとの警戒感から米国株が反落。大手ハイテク企業を中心に売りが強まった。これを受けて円が全面高となった。
(4):米財務省「このままでは資金繰りが限界に達する」
バイデン米大統領は、共和党が民主党と協力して連邦債務上限の引き上げに賛成票を投じない限り、米国が債務不履行(デフォルト)に陥らないと保証する事はできないと述べた。こうした中、1カ月もの米財務省証券(Tビル)の利回りが約1年ぶりの高水準に急伸。米財務省は債務上限の引き上げがなければ10月18日前後に政府の資金繰りが限界に達するとの見方を示している。
4日(月)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:多くの懸念材料で上値の重い展開
昨日のドル/円は上値の重い展開。米長期金利の上昇を受けて111.30円前後まで強含む場面もあったが、NY市場では大型ハイテク株を中心に株価が下落する中、110.82円前後まで反落した。エネルギー価格の上昇などからインフレが長期化する一方で、経済成長は鈍化するとの懸念(スタグフレーション懸念)が世界的に広がっている。米議会が債務上限の引き上げで合意できなければ18日にも政府の資金繰りが行き詰まるとの見方から米短期債利回りが急上昇しており、こうした動きもドルと米国株の重しになった模様。
スタグフレーション、米債務上限、中国不動産大手恒大集団、台湾情勢(中・台間の軍事的緊張)などが懸念材料として意識される中、ドル/円は本日も上値の重い展開が続きそうだ。引き続き、9月後半の上げ幅の半値押し水準にあたる110.60円付近までは下値余地があると考えられる。
注目の経済指標
注目のイベント
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