目次
▼27日(月)の為替相場
(1):独総選挙開票、ユーロ反応せず
(2):米長期金利、3カ月ぶりの水準へ
(3):米耐久財受注、まちまちの結果
(4):英中銀総裁「利上げ必要」
(5):テーパリングについて、発言相次ぐ
27日(月)の為替相場
期間:27日(月)午前7時00分~28日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独総選挙開票、ユーロ反応せず
26日に投開票されたドイツの総選挙では、中道左派の社会民主党(SPD)がメルケル首相所属の保守連合、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に僅差で勝利した。ただ、単独過半数には届かず、連立政権の樹立に向けた交渉に入る事になった。 選挙結果が伝わった後もユーロ相場に大きな反応はなかった。
(2):米長期金利、3カ月ぶりの水準へ
米長期金利の上昇に連れてドル/円が7月5日以来の111円台を回復。米10年債利回りはその後、ほぼ3カ月ぶりに1.51%台まで一時上昇した。
(3):米耐久財受注、まちまちの結果
米8月耐久財受注は前月比+1.8%と予想(+0.7%)を上回った。一方、輸送用機器を除いた受注は+0.2%と予想(+0.5%)を下回った。
(4):英中銀総裁「利上げ必要」
英中銀(BOE)のベイリー総裁は「中期的にインフレ目標を持続的に達成するために、メンバー全員が緩やかな利上げが必要になると考えている」とし、「最近はこの根拠が強まったように見える」と述べた。
(5):テーパリングについて、発言相次ぐ
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は翌日に上院銀行委員会で行う議会証言の原稿を公表。「供給面でのボトルネックや雇用の困難、他の制約の度合いが想定以上に大きく、長引く恐れがあり、インフレに上振れリスクを及ぼす可能性がある」などとする見解を示した。
なおこの日、エバンズ米シカゴ連銀総裁が「テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)は間もなく開始されるだろう」「2023年に1回の利上げ、そのあとは緩やかな傾斜になると予想」と発言した他、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「利上げの基準はまだ満たしていない」「テーパリングは近く正当化されるだろう」と述べ、ブレイナードFRB理事も「雇用はテーパリング基準にやや不足」「雇用拡大が私の望むように続けば、テーパリングの基準に間もなく達するかもしれない」などと発言した。
27日(月)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:年初来高値のカギは米長期金利
昨日のドル/円は7月上旬以来の111円台へと続伸。米長期金利上昇の流れが続く中、一時111.07円前後まで上値を伸ばした。米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の正常化に向けた動きを強めるとの観測などから、米10年債利回りは約3カ月ぶりに一時1.50%を超えて上昇した。なお、パウエルFRB議長は本日の議会証言に先立ち証言原稿を公表。「供給面でのボトルネックや雇用の困難、他の制約の度合いが想定以上に大きく、長引く恐れがあり、インフレに上振れリスクを及ぼす可能性がある」と指摘した。
ドル/円は本日も米長期金利の動きがカギとなろう。四半期末の接近で動意は高まりにくいと見られるものの、7月に付けた年初来高値111.66円前後を視界に捉えているだけに、米長期金利の上昇が続けば、上値試しの展開も継続する可能性がある。パウエルFRB議長の議会証言(質疑応答)や米7年債入札などに注目したい。
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