目次
▼23日(木)の為替相場
(1):独・ユーロ圏PMI ともに低下へ
(2):英PMI 予想下回る
(3):中国・恒大集団の報道 円買い一時的
(4):BOE議事録公表 利上げ期待
(5):米新規失業保険 2週連続増加
(6):米10年債利回り 2か月半ぶりの水準へ
23日(木)の為替相場
期間:23日(木)午前6時10分~24日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):独・ユーロ圏PMI ともに低下へ
独9月製造業PMI・速報値は58.5、同サービス業PMI・速報値は56.0といずれも予想(61.4、60.3)を下回り前月から低下した。その後に発表されたユーロ圏9月PMI・速報値も製造業、サービス業ともに低下した。
(2):英PMI 予想下回る
英9月製造業PMI・速報値は56.3、同サービス業PM・速報値は54.6(予想59.0、55.0)だった。
(3):中国・恒大集団の報道 円買い一時的
「中国当局は地方政府に恒大集団の破綻に備えるよう指示した」と伝わると一時円買いが強まった。ただ、これ以前には「当局は恒大集団にドル建て社債の目先の債務不履行(デフォルト)を回避するよう指示した」とも伝わっていたため、円買いは一時的だった。
(4):BOE議事録公表 利上げ期待
英中銀(BOE)は政策金利(0.10%)と資産買い入れプログラム(8950億ポンド)の据え置きを決定。年末時点のインフレ率が4%を超え、目標の2%を大きく上回る見通しで金利引き上げの根拠が強まった模様との認識を示した。議事録では2人のメンバーが資産買い入れプログラムの縮小を主張した事も明らかになった。ポンドは利上げ期待で上昇した。
(5):米新規失業保険 2週連続増加
米新規失業保険申請件数は35.1万件と予想(32.0万件)に反して2週連続で増加した。米南東部を襲ったハリケーン「アイダ」の影響などと見られる事からドル相場への影響は小さかった。
(6):米10年債利回り 2か月半ぶりの水準へ
中国不動産大手、恒大集団のデフォルト懸念がひとまず和らいだとの見方から米国株が続伸する中、クロス円に上昇圧力がかかった。ドル/円はリスクオンのドル売りと円売りが交錯しつつも、米長期金利の上昇が支えとなり強含んだ。なお、米10年債利回りはその後約2か月半ぶりに1.43%台へと上昇。ドル/円もクローズ間際には一時110.35円前後まで上昇した。
23日(木)の株・債券・商品市場
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【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:レンジ上抜け機運高まる
昨日のドル/円は終値ベースで約0.5%上昇した。中国不動産大手、恒大集団の債務不履行(デフォルト)を巡る警戒感がひとまず和らいだ事で円安が進行。米国株の大幅高や米長期金利の上昇によって一時110.35円前後まで上値を伸ばした。米10年債利回りは7月上旬以来、約2か月半ぶりに1.43%台へと上昇。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が来年にも利上げを開始するとの見通しを示した事が利回りを押し上げたようだ。
ドル/円はレンジ上抜けの機運が高まりつつあると見られる。8月中旬以降のレンジ上限(110.45円前後)を突破すれば111円台の回復も見えてこよう。
本日については週末を控えている事で上値追及ムードは高まりにくいかもしれない。それでも、週足で下ヒゲ陽線を維持すれば、来週以降の上伸期待に繋がるだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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