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「主役はユーロに」 外為トゥデイ 2021年9月9日号

外為トゥデイ

目次

▼8日(水)の為替相場
(1):日本国内総生産 好調
(2):ECB 買い入れ額縮小の警戒感
(3):BOE主要メンバー「インフレ一時的」
(4):米経済活動は若干下方シフト

▼8日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:ユーロ主役で方向感出にくい

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

8日(水)の為替相場

f:id:gaitamesk:20210909091944p:plain期間:8日(水)午前6時10分~9日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本国内総生産 好調

日本4-6月期国内総生産(GDP)・二次速報(改定値)は前期比年率+1.9%であった(予想+1.6%、一次速報+1.3%)。

(2):ECB 買い入れ額縮小の警戒感

欧州市場に入ると株価が下落する中で円買いが強まった。欧州中銀(ECB)が翌日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ額を縮小するとの警戒感が広がった模様。なお、ECBメンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、高い総合インフレ率がインフレ期待を高めつつあるとして「大半の金融市場専門家が予想しているよりも早期に金融政策を正常化できるようになる可能性がある」と述べた。

(3):BOE主要メンバー「インフレ一時的」

英中銀(BOE)のベイリー総裁ら金融政策委員会(MPC)の主要メンバーが英議会で証言。ベイリー総裁は、8月MPCでは英経済から余剰能力がなくなりつつあり、2%のインフレ目標を持続的に達成しているか明確な証拠があるかについて意見が真っ二つに分かれた事を明らかにした。その上で「インフレが持続する可能性は低い」とし、「最低限の条件は満たしたと考えるが、利上げを実施するには十分ではない」との見解を示した。ラムスデン副総裁、ブロードベント副総裁、テンレイロMPC委員も、インフレの上昇は一時的との考えを示してベイリー総裁の見解に同調した。

(4):米経済活動は若干下方シフト

米10年債入札(380億ドル)は、応札倍率こそ前回からやや低下したものの落札利回りが低下するなど、堅調に消化された。その後、NY連銀のウィリアムズ総裁は「経済が予想通りに改善すれば、年内にテーパリングを開始するのが適切だろう」としつつも「雇用に良好な進展があったが、『一段と顕著な進展』が達成されたと宣言できるようになるためには、もっと改善を待ちたい」などと発言。さらにその後、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表され、「米経済活動は7-8月に若干下方シフトした」などとする見解が示された。この間、ドルはやや軟調に推移した。

8日(水)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:ユーロ主役で方向感出にくい

昨日のドル/円は前日比でほぼ横ばい。110.44円前後まで上昇して8月13日以来の高値を付けたが、110円台半ばにかけては戻り売り圧力が強かった。買い一巡後には110.14円前後まで反落したが下値も堅く、110.27円前後で取引を終えるなど方向感が定まらなかった。米10年債入札が好調だった事などから利回りが小幅に低下した事がドルの重しとなった反面、米国株が小幅に下落する中、リスク選好の動きが後退した事がドルを支えた。

本日は市場の関心が欧州中銀(ECB)の金融政策発表に向かうと見られ、ユーロが為替相場の主役になる公算が大きい。ドルと円はユーロに対して同方向に動くと考えられるため、ドル/円は方向感が出にくい相場展開が続きそうだ。なお、ECBは本日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)による10-12月期の債券買い入れペースを決定する。市場では、買い入れペースを月額800億ユーロから600億ユーロに減額するとの見方が主流のようだ。

注目の経済指標

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注目のイベント

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