目次
▼4日(水)の為替相場
(1):上海株、人民元上昇で豪ドル強含む
(2):米7月ADP 市場予想を大幅に下回る
(3):クラリダFRB副議長 早期利上げ示唆
4日(水)の為替相場
期間:4日(水)午前6時10分~5日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):上海株、人民元上昇で豪ドル強含む
中国7月財新サービス業PMIは54.9と、市場予想(50.5)を上回った。上海株や中国人民元の上昇も相まって豪ドルは強含んだ。
(2):米7月ADP 市場予想を大幅に下回る
米7月ADP全国雇用者数は33.0万人増にとどまり、市場予想(69.0万人増)を大幅に下回った。これを受けて米10年債利回りが1.12%台へと低下。ドル売りが強まりドル/円は、その後5月26日以来の安値となる108.72円前後まで下落した。クロス円もドル/円に連れて弱含んだが、ドル売りによってストレートドルが上昇したため、下値は限られた。
(3):クラリダFRB副議長 早期利上げ示唆
米7月ISM非製造業景況指数は64.1と、1997年の統計開始以来の最高を記録。市場予想(60.5)も上回った。さらに、米連邦準備制度理事会のクラリダ副議長が「2023年に利上げを開始できる状況にある」との認識を示した事からドル買いが活発化。ドル/円は米長期金利の急反発とともに109円台半ばまで大きく持ち直した。なお、クラリダ副議長は「年内のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)発表を支持する」「利上げに必要な条件は2022年末までに達成されているだろう」などと述べた事も伝わった。これらを受けてクロス円も強含んだが、ドル高の影響でドル/円に比べると上昇率は小幅だった。
4日(水)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:109円台半ばでもみあい
昨日のドル/円は安値更新後に急反発。終値ベースでは約0.4%上昇した。米7月ADP全国雇用者数が予想を大幅に下回った事から108.72円前後まで下落して5月後半以来の安値を付けた。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が「2023年に利上げを開始できる状況にある」との認識を示すと109.67円前後まで1円近く急伸。ADP全国雇用者数の発表直後に1.12%台に低下していた米10年債利回りは、クラリダ副議長の発言を受けて1.21%台へと上昇した。
ADP全国雇用者数の下振れを受けて明日の米7月雇用統計にも下振れ不安がくすぶるものの、仮に雇用統計が良好なら早期利上げ観測が高まりやすい状況となっただけに、市場はひとまず様子見姿勢を取らざるを得ないだろう。本日のドル/円は109円台半ばを軸にもみ合う展開となりそうだ。なお、本日は米新規失業保険申請件数の結果にも注目が集まるだろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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