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ドル・円は底堅い値動きか、原油高受けクロス円がドルをけん引

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、原油高受けクロス円がドルをけん引」

9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。明日発表の米インフレ指標は堅調な内容が予想され、ドルは売りづらい見通し。また、原油価格が強含むなか、カナダ中央銀行のタカ派姿勢でクロス円が上昇し、ドルをけん引しそうだ。前日の取引は米10年債利回りの低下で、ドル売り基調に振れた。ただ、10日の欧州中央銀行(ECB)理事会や米消費者物価指数(CPI)発表が意識され、ドル売りを抑制。ユーロ・ドルは1.22ドル手前で伸び悩み、ドル・円は109円30銭付近で下げ渋った。本日アジア市場では具体的な売買材料が乏しく、狭いレンジ内で方向感の乏しい展開に。日経平均株価は弱含んだものの、ドル売りの影響でクロス円は上昇。また、原油高を受け、リスク選好の円売りも強まった。

この後の海外市場では、欧米の金融政策や原油高を受けたカナダドルが焦点。ECBは慎重姿勢を堅持するとの見方からユーロは買いづらく、ドルへの下押し圧力は弱まる。また、米CPIを見極めようと、ドルは売りづらい。一方、カナダ中銀は本日の定例会合で、緩和的な現行政策を維持する公算。ただ、足元で経済指標から景気回復の一服感が示されるが、前回同様にタカ派姿勢を維持すればカナダドル主導でクロス円が強含み、ドル・円を押し上げるとみる。

通貨別分析

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