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ドル・円は上げ渋りか、米FRB議長のハト派堅持に思惑

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、米FRB議長のハト派堅持に思惑」

3日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米国の経済指標や当局者発言が強気なら、ドル買いに振れやすい。ただ、明日の連邦準備制度理事会(FRB)議長によるハト派姿勢が見込まれ、ドルへの一段の買いは想定しにくい。

長期金利を手がかりとした相場が続くなか、前日は米10年債利回りの上昇でドル・円は強含む場面もあった。ただ、107円台回復は阻止され、その後は上値の重さを嫌気した売りに押された。半面、ユーロは下落基調から一転して買い戻され、対ドルでは1.1990ドル台から1.2090ドル台に急上昇。本日アジア市場はその流れがほぼ受け継がれているが、米長期金利の下げ渋りでドル売りは縮小。また、日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げる展開となった。

この後の海外市場は、米国の経済指標と当局者の発言が材料視される。ADP雇用統計は民間部門雇用者数が前月から増加が見込まれるほか、ISM非製造業指数は横ばい予想ながらISM製造業に続き堅調な内容となれば早期回復への期待が高まろう。また、地区連銀総裁から前向きな見解が示されれば、米長期金利の上昇要因となりドルを押し上げる見通し。ただ、ブレイナードFRB理事同様、パウエルFRB議長は明日の講演で慎重姿勢を堅持するとみられ、ドル買いを抑制しそうだ。

通貨別分析

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