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ドル・円は下げ渋りか、年末年始を控えドルに調整の買い戻し

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、年末年始を控えドルに調整の買い戻し」

30日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。英国と欧州連合(EU)との通商合意などで、リスク選好ムードは継続。ただ、新型コロナウイルス変異種のまん延が警戒され、年末年始を控え株安に振れればドルへの買い戻しが見込まれる。

前日の取引で米追加経済対策法案の成立を受けリスクオンのドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルは2018年4月以来の高値となる1.2275ドルまで強含みドル・円を下押し。本日アジア市場も、同様にドル全面安の流れ。国内輸出企業と輸入企業の売り買いが交錯した後、仲値にかけてドル売りが鮮明になり、ユーロ・ドルは心理的節目の1.23ドルが視野に入っている。ポンドや豪ドルもそれに追随し、ドル・円はクロス円にサポートされながらも、103円前半に値を下げた。

この後の海外市場も、欧州やオセアニアの通貨が注目される。足元ではブレグジットの混乱回避や米追加経済対策法案の成立で安心感が広がり、リスク選好ムードは続く見通し。本日は具体的な材料が乏しく、月末や年末の特殊なフローが中心とみられる。ユーロ・ドルが上値を追う展開となれば、ドル・円には下押し圧力が強まろう。ただ、コロナ変異種への警戒感や米国での給付金引き上げ問題の難航で、年末年始の休暇を前に株価の調整が進めばドルは買い戻しが入りそうだ。

通貨別分析

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