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ドル・円は伸び悩みか、米大統領コロナ感染の不透明感で上昇抑制

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米大統領コロナ感染の不透明感で上昇抑制」

5日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染への過度な懸念は後退し、リスク回避の円買いは巻き戻される見通し。ただ、先行きへの警戒は根強くドルの上昇は限定的となりそうだ。

トランプ氏が前週末にコロナの検査で陽性反応が出たことを明らかにすると、世界的にリスクオフのムードが強まった。ただ、診療にあたる医師団は4日、トランプ氏の症状について改善しているとし、早ければ5日にも退院してホワイトハウスに戻る可能性に言及。それを受け過度な懸念は和らぎ、週明けアジア市場では時間外取引の欧米株式先物が堅調地合いに振れている。中国市場の休場で薄商いのなか、日経平均株価の強含みを手がかりに円売りが優勢となり、ドル・円は2日の感染報道前の水準に値を戻している。

この後の海外市場でも、引き続きトランプ氏の容態が注目される。同氏は重症患者に処方されるステロイド系抗炎症薬を投与されたもようで、経過を見守る状況に。そうしたなか、今晩は経済指標や株価が材料になりやすい。前週末の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を下回ったものの、失業率は想定よりも低下し雇用情勢の改善が示された。ただ、今晩のISM非製造業景況指数は前回から鈍化が見込まれ、早期回復期待のドル買いは入りづらい。トランプ氏の復調にも時間を要するとみられ、ドルの一段の上昇は抑制されよう。

通貨別分析

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