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ドル・円は伸び悩みか、ドル選好地合いも米FRB議長発言に警戒

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、ドル選好地合いも米FRB議長発言に警戒」
22日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。欧州のコロナ再拡大など複数のリスク要因を背景に、ドル選好地合いが続く見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派姿勢がドルの重石となりそうだ。

 21日の取引では、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大によるロックダウンの強化や大手金融機関による不正資金の資金洗浄(マネーロンダリング)関与の報道など、複数のリスク要因が浮上し、リスクオフのドル買いが鮮明になった。また、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ高に言及したことも、ドル買いの支援要因に。本日のアジア市場では東京休場で薄商いのなか、ドル買いは一服。ただ、アジアや欧米株価指数の軟調地合いで今晩の株安が予想され、先行き不透明感からドル買いに振れやすい地合いが続いている。

 この後の海外市場でも、前日からのリスク要因が意識されやすい。特に、欧州でのコロナ第2波が深刻化すれば世界経済への打撃は大きく、世界的な株安が続きそうだ。また、ECBのほか豪準備銀行も通貨高を容認せず、欧州やオセアニアの通貨が売られた場合、ドル・円は下げづらい値動きが見込まれる。一方、米連邦最高裁所判事の死去は大統領選の結果や追加経済対策の与野党協議の行方を大きく左右する要因とみられ、ドル買いを誘発する。ただ、パウエルFRB議長は議会で改めて慎重姿勢を示す見通しで、ドルを下押しする場面もあろう。



通貨別分析

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