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ドル・円は底堅い値動きか、コロナ第2波や米中関係にらみ安全通貨買い

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、コロナ第2波や米中関係にらみ安全通貨買い」

19日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大や米中関係の先行き不透明感で、安全通貨買いの流れ。リスク回避の円買いと同時に有事のドル買いで、ドル・円は下値の堅い展開となりそうだ。

米国内でコロナ第2波への懸念が強まっている。カリフォルニア州では1日の新規感染者数が過去最多となったほか、テキサス州の入院患者数は7日連続で増加。ただ、トランプ大統領は、感染再拡大が加速しても「再び閉鎖するつもりはない」とメディアに語り、経済優先の姿勢を明確にしている。投資家心理が悪化するなか、前日の取引ではリスク回避的な円買いと有事のドル買いに振れた。本日アジア市場で株高を受け安心感が広がる場面もあったが、主要通貨はドルと円に対し伸び悩み、ドル・円は107円を挟んでもみ合った。

この後の海外市場でも、先行きへの警戒は根強い見通し。18日に発表されたフィラデルフィア製造業景況指数は想定外に強含んだが、低調な内容となった新規失業保険申請件数の方に反応し、目先の回復への不安を反映した。一方、米中両国は外交当局者がハワイで会談したものの、香港統治やウイグル族の人権問題などに関し溝を埋めることができなかった。そうした米中関係の不透明感も意識されやすいだろう。週末を控え、欧米市場は株式市場で調整の売りに傾けば円買いに振れやすい半面、安全通貨のドル買いが再開しそうだ。

通貨別分析

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