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ドル・円は下げ渋りか、調整のドル売り先行も米金融政策にらみ

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、調整のドル売り先行も米金融政策にらみ」

9日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。足元で上昇基調に振れた欧州通貨などの調整で、クロス円の失速なら連れ安の見通し。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定を前に、ドルは売りづらい地合いとなりそうだ。

前週末に発表された米雇用統計が予想外の回復を示したことでリスク選好ムードが広がり、クロス円が強含んだ。ただ、前日の取引では地合いは大きく変わっていないものの、調整が入りやすく安全通貨のドルや円の売りは一服。本日アジア市場では日本株などの軟調地合いを手がかりに、ドルと円が小幅に買われた。ユーロ・円は前週の急伸から一転して弱含み121円後半への下落を受け、ドル・円は108円半ばから107円80銭台に沈む場面もあった。

この後の海外市場でも、調整による売り買いが続きそうだ。ただ、引き続き原油高や株高に振れれば、ドル買い、円買いは限定的とみる。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は今日と明日のFOMCで、現行の金融政策の据え置きを決める公算。今回の会合ではイールドカーブ・コントロール導入が最大の焦点だが、雇用統計の大幅改善で景気が回復に向かいつつあるとの見方が広がれば、緩和措置拡大の必要性は薄れる可能性があろう。その際にドルは買いが入るとみられるため、政策決定を見極めようと今晩は売りづらい展開とみる。

 

通貨別分析

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