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ドル・円は下げ渋りか、ユーロにらみも米国の対中制裁で有事の買い

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は下げ渋りか、ユーロにらみも米国の対中制裁で有事の買い」

29日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る値動きを予想したい。ユーロ圏の復興支援への期待を背景としたユーロ買いは、引き続きドルを下押ししよう。ただ、香港統治をめぐる米中対立の激化が嫌気され、ドル選好地合いが継続しそうだ。

前日の取引はユーロの堅調地合いが目立った。新型コロナウイルス感染でダメージを受けた域内経済の復興を目指し、欧州委員会が27日に支援策の素案を公表したのが背景。欧州連合(EU)内で意見は分かれるものの、期待先行でユーロが強含んだ。一方、中国は全人代で香港での反政府活動を抑止する「国家安全法制」導入の方針を決め、一国二制度の維持を支える米国との対立激化が警戒される。本日アジア市場では、米ミネアポリスでの暴動を嫌気したドル売りとリスク回避的な円買いが強まり、他の主要通貨を下押しする展開となった。

この後の海外市場でも、ドル安・円高に振れやすい地合いは続きそうだ。月末の取引日に伴い、ユーロやポンドの値動きが注目される。ユーロ・ドルにはなお上昇余地があり、さらに上値を追う展開となればドルに下押し圧力がかかりやすい。半面、米トランプ政権は今晩にも中国に対する新たな制裁の内容を発表する見通しで、厳しい措置となれば両国の通商協議にも影響を及ぼしかねないため、有事のドル買いが見込まれる。ドル・円はリスク回避的な円買いに押される可能性はあるが、安全通貨のドルへの根強い買いにより下げは小幅にとどまるとみる。

通貨別分析

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