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ドル・円は底堅い値動きか、株・原油の動向や米FRB議長の発言を材料視

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、株・原油の動向や米FRB議長の発言を材料視」

9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。新型コロナウイルスの影響への過度な懸念は小休止の見通し。一方、主要産油国の減産協議を受けた原油や株式の動向、連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が材料視されそうだ。

新型ウイルスの世界的な蔓延による先行きへの警戒は残るものの、イタリアやスペイン、あるいは米NY州の一部にピークアウトの兆しも示されており、これまでの過度な懸念は弱まりつつある。前日のNY株式市場で大幅高に振れるなか、リスク選好的なムードで安全通貨のドルは売り圧力が強まる場面もあった。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、日経平均株価は軟調地合いだが、主要通貨のドルや円に対する底堅い値動きが目立った。ドル・円は下押し圧力の半面、円売りにより一時109円台に押し上げられた。

この後の海外市場では、主要産油国の減産協議やユーロ圏の救済措置、パウエルFRB議長の発言が注目される。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の会合で減産合意に達した場合、原油価格の上昇で円売りに振れやすい。また、ユーログループがウイルス救済策で一致すれば、円買いの巻き戻しが見込まれる。一方、FRB議長は状況説明で緩和的な姿勢を堅持するものの、コロナ終息後の回復に慎重姿勢を示すとみられ、10日からの欧米の連休を前に株売りが予想される。その際には安全通貨買いの流れとなり、ドル選好地合いとなりそうだ。

通貨別分析

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