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「欧州経済の悪化が止まらない!? 今年の目玉は欧州不況か?」ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー

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新型コロナウィルスの影響で中国企業が国全体で止まっています。
僕の友人にも中国企業の社長は何人かおりますが、ほぼ全員が自宅待機状態となっており、北京であろうと、深センであろうと、上海であろうと、同じでした。
正月休みから帰京した者は、自主的に2週間は自宅待機を余儀なくされているようです。さらに北京ではコロナウィルス感染者と接触した場合は、申告しなければ犯罪扱いとなったり、家族世帯でお住まいの人々は、2日に一度、家族を代表して1人だけ外出を許されたりと、報道以上に国内は深刻なようです。

製造業は特に壊滅的のようで、工場再開というアナウンスが流れているものの、実際に出社できているのは2割ぐらいの人間だそうです。全く稼動できないのが現状だそうです。
想定では、今月いっぱいは稼動が難しいようで、中国はすっぽり1ヶ月分のGDPが欠落するのではないでしょうか。つまり、GDP成長率は5%の1割減の4.5%が良いところでしょう。

目次

▼欧州経済は明確な悪化を露呈!
▼ドイツの経済指標悪化で下落トレンド発生中!
▼120円ネックラインを割り込む展開
▼戻り売りの目処は120.30〜50?

リスクオフを狙った円買いポジションが巻き戻されそう

さて、中国経済にこの10年助けられていたエリアが欧州です。
しかしながら、ここ2年ほど、中国の景気は減速傾向にあり、徐々に欧州経済打撃になっていきました。
先日もユーロドルの下落についてコラムで言及させていただきましたが、さらに経済指標が悪化しております。
特にフランスでは、2019年第4QのGDP成長率は前期比-0.1%という結果になりました。2020年第1Qでも成長率がマイナス成長となりますと、経済的にはリセッション入りという評価になります。ECBは緩和措置を取らざるを得なくなってくるでしょう。

またそもそも論ですが、欧州全体のGDP比も、前期比ベースで+0.1%成長という実績のため、欧州全体の平均値もすれすれのラインになりつつあるのです。

さらにここで新型コロナウィルスの影響にて、この四半期も欧州経済は大幅に悪化の恐れがあります。ドイツでは製造業PMIは43前後と奮わない状態が1年近く続いております。
先月のドイツ小売売上高指標も-3.3%と大きく落ち込みを始めているため、消費者へ利潤の分配が明らかに減っているのかもしれません。

欧州経済はブレーキ要因がつづきます。
こういったファンダメンタルズを踏まえて、本日のコラムはユーロ売りを狙ったお話になります。

ドイツの経済指標悪化で下落トレンド発生中!

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ユーロドル日足分析からです。
12月後半、1.12まで戻りを試す局面がありましたが、そこから300pipsの下落となりました。昨晩は一時1.09を割り込む展開もあり、さらに下値を掘り下げる方向で考えております。

参考:11月末に更新したコラム↓
https://www.gaitame.com/media/entry/2019/11/27/162029

上記は、11月最終週に更新したコラムでして、欧州経済悪化について言及をした記事です。2ヶ月半前と目線は変わらず、やはり出てくる経済指標はドイツ、フランス共に悪いです。
小売り指標が悪化してくると、消費者の購買意欲は低下していることになりますので、物価が全体的に下がります。
まだ物価上昇率は前年比ベースではまだ影響を受けていないようですが、ドイツ1月の消費者物価指数が前月比で-0.6%と大幅悪化を実現していた状態です。
1ヶ月だけでの落ち込み度合いは異常なほどです。

今回の新型コロナウィルスの影響でさらに悪化に拍車がかかるのではないでしょうか。
こういった意味で、ユーロは戻り売りを狙います
リスクオフ相場を考慮して、ユーロ円のショートをチョイスしていこうと思います。

120円ネックラインを割り込む展開

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日足から分析です。ネックラインである120円を少し割り込んできました。
売りを狙うなら、ちょうどこの120円をバックにしたショート戦略でしょう。
昨年の安値圏を見据えて、117円方向を考えております。

RCIは3本とも全て下方向となっており、RCI26も52も0.0より下のマイナス圏で推移をしております。ボトム圏にまだ張り付きがないので、本格的な下落になれば、この2本がべったりとボトムに張り付きます。その展開を中期的には狙いたいと思います。

戻り売りの目処は120.30〜50?

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4時間足で戻り売りの目処を模索しましょう。
まずは打診売りもしておきたい120円レベルです。さらに戻したところのレジスタンスラインは120.33レベル、ファンダメンタルズ的にドル円やクロス円上昇などの恩恵があれば、もしかしたら一時的に120.68レベルまでは回復するタイミングが訪れるかもしれません。そこは売り場となるでしょう。
この3つのポイントに注目して、長めのスイングトレードを狙いたいと思います。
4時間足ですので、1週間ぐらいのスパンで戻り売りを狙うとしたら、RCI 26が一度0.0ラインまで戻ってから再びボトム圏方向に向かい始める頃からショートを狙うのもありでしょう。

今回は中期的なお話になりましたが、明らかな欧州経済悪化と中国の新型ウィルスの影響を加味してのトレードです。株式市場は好調でリスクオン方向ですが、為替は全くリスクオン方向に反応しておりません。ユーロ売りを狙ったトレードで基本はユーロ円、またはユーロドルのショートで考えております。ご参考まで。


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【先週のコラム】

https://www.gaitame.com/media/entry/2020/02/05/150254


【インタビュー】

media.gaitame.com

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ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。