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ドル・円は伸び悩みか、節目110円視野も手前に売り圧力

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、節目110円視野も手前に売り圧力」

17日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む値動きを予想したい。米中貿易協議の進展期待を背景とした株高などで、経済指標を手がかりにドル高方向に進みやすい見通し。ただ、心理的節目の110円を控えドル売り圧力が観測され、上値の重さが意識されそうだ。

前週末にかけての米中貿易協議における部分合意を受け、市場にはリスク選好的なムードが根強い。年末の休暇に向け懸念要因が後退するとの思惑から、前日のNY株式市場は主要指数が過去最高値を更新。本日のアジア市場もそうしたムードを受け継いて日経平均株価は24000円台を維持し、リスク選好的な円売りを誘発している。早朝の取引ではジョンソン英首相がブレグジット移行期間を延長しない意向を示したことで不透明感からポンド・円が急落する場面もあった。ただ、ドル・円は連れ安した後はNY終値付近に値を戻すなど底堅さが目立っている。

この後の海外市場でもジョンソン首相の発言が改めて材料視される見通しだが、全般的に過度な警戒は和らぎそうだ。今晩は引き続き米国株が注目され、続伸となれば長期金利が上昇し、ドル買いが入りやすい。また、経済指標も大きな手がかり。16日は製造業関連が低調な内容となったが、NAHB住宅市場指数が20年ぶりの高水準となり景気拡大への期待感から株高を通じてドル買いに振れた。今晩も住宅関連指標が堅調となれば同様の反応が見込まれる。ただ、ドル・円は13日に節目の110円回復のチャンスを逃しており、目先も109円後半を上抜ける勢いは乏しいとみられている。

通貨別分析

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