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ドル・円は上げ渋りか、米経済指標を好感も109円台は売り

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は上げ渋りか、米経済指標を好感も109円台は売り」

5日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米中協議の進展期待でリスクオンの円売りが続く見通し。また、米国の底堅い経済指標や楽観的な当局者発言でドル買いも出やすい。ただ、109円台はドル売りが強まるとみられ、下押しの可能性もあろう。

米中貿易交渉は前週末の電話協議で農業や金融などの分野で大筋合意に達した。知的財産権の保護をめぐる問題はなお議論が続くものの、両国首脳は今月中に部分合意の署名を行う方向。トランプ米大統領は「(米中協議は)合意に近づいている。中国は合意を強く望んでいる」とし、署名に前向きな姿勢を示している。そうした流れを受け前日からリスクオンのムードが広がりやすく、本日アジアでもその流れが受け継がれた。3連休明けの東京市場は日経平均株価が前週末比400円超高の堅調地合いとなり、円売りが主要通貨を押し上げ、ドル・円は108円後半に強含んだ。

今晩は米国の経済指標や地区連銀総裁の発言が注目される。1日に発表された雇用統計が堅調な内容となり、12月の追加利下げ観測は徐々に弱まっている。そうしたなか、24時発表の9月JOLT求人件数と10月ISM非製造業景況指数はいずれも前回を上回ると予想され、株高や長期金利の上昇を手がかりにドル買いに振れやすい。また、リッチモンドやダラスの地区連銀総裁の本日の講演では米国経済を再評価する内容が想定され、ドル買いの支援材料となりそうだ。ただ、ドル・円は今年6月以降、109円台前半で上昇を阻まれるケースが目立っており、目先も強いドル売りが下押しする可能性はあろう。

通貨別分析

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