
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年5月29日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya
豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は利上げ観測後退で伸び悩み
前週末にトランプ米大統領が「イランとの合意が間もなくまとまる」と述べたことでリスクオンに傾く中、25日に114円台を回復。27日には114.35円前後まで上昇しました。しかし、豪4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ると利上げ観測が後退。豪金利市場で8月までの利上げ織り込みが5割以下に低下する中、113円台半ばへと反落しました。なお、2週間前の時点で利上げの織り込みは8割を超えていました。28日には豪4月家計消費支出が予想を下回り113.28円前後まで続落しましたが、米国とイランが60日間の停戦延長で合意したとの一部報道を受けて反発。ただ、114円台に乗せると勢いが鈍る展開が続き、29日の東京市場でも日経平均株価が1500円を超える大幅高となっていますが(13時30分時点)、豪ドル/円は114.10円台で伸び悩んでいます。
今週の豪ドル/円の注目ポイントはGDP
今週は3日に豪1-3月期国内総生産(GDP)が発表されます。豪中銀(RBA)は、利上げを決めた5月理事会の声明で「インフレ率は当面目標を上回る水準で推移する可能性が高い」と明言した一方で、中東紛争が長期化すれば「豪州の成長率を低下させる可能性がある」と指摘しました。つまり、現在は追加利上げでインフレ抑制を優先すべきか、利上げを一時停止して景気動向を見きわめるべきかについて判断を保留している状況と考えられます。したがって、今回のGDPはその判断材料の一つになる公算が大きいでしょう。1-3月期GDPの市場予想は前期比+0.5%となっており、10-12月期の+0.8%から成長が鈍化すると見られています。なお、豪州の政策金利は現在4.35%と主要先進国の中で最も高い水準です。それだけに、市場の利上げ期待の変化に注目が集まることになりそうです。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
112.750~115.250円
基調
底堅い
今週の注目ポイント
☆6/3 豪1-3月期GDP
・主要国株価、国際商品価格
外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
