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FX個人投資家、年内のドル円見通しは高値160円台、安値152円台が最多【外為短観 第204回】#外為ドキッ

外為短観ロゴ

<第204回> 2026年5月30日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2026年5月22日(金)13:00~2026年5月26日(火)24:00

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は 446件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

 

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が47.1%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は20.2%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△26.9%ポイントと前月の△26.4%ポイントとほぼ同水準だった。
調査期間前後の米ドル/円相場は、159円を挟んで方向感が定まらない展開であった。158円台では原油高などを背景に底堅かった一方で160円に接近すると本邦当局による為替介入への警戒感から伸び悩んだ。ただ、米国のインフレの伸びが加速する中で、FRBが年内に利上げへ転じるとの見方が強まっていることもあり、個人投資家は米ドル高・円安の流れが続くと見ているようだ。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が165.00円、最安値が143.56円となり、高値の平均値は160.42円、安値の平均値は155.24円であった。高値の中央値は160.00円、安値の中央値は155.50円だった。前月調査時(最終日)と実勢レートが同程度の水準であったのに対して安値の予想中央値は1.5円、円高・米ドル安方向へシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、36.3%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は18.4%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△17.9%ポイントと前月の△29.6%ポイントからプラス幅が縮小した。
 調査期間前後のユーロ/円相場は、185円を挟んでもみ合う展開だった。ECB(欧州中銀)が6月会合で利上げに転じるとの見方が強まっている。しかし、利上げ期待がユーロ高につながらない足元の地合いを踏まえ、ユーロの先高観がやや後退しているようだ。
今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が200.00円、最安値が165.00円となり、高値の平均値は186.39円、安値の平均値は181.27円であった。高値の中央値は186.00円、安値の中央値は182.00円であった。実勢レートは前月調査時(最終日)から1.9円ほど切り下がったが、高値・安値の予想中央値は2~2.5円程度、円高・ユーロ安方向へシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、43.5%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は16.8%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△26.7%ポイントと前月の△35.6%ポイントからプラス幅が縮小した。
 調査期間前後の豪ドル/円相場は、114円を挟んでもみ合う展開だった。ただ、豪4月就業者数が減少し、失業率が2021年11月以来の水準に上昇したことから豪中銀(RBA)による追加利上げ観測がやや後退した。こうした中、豪ドル高・円安と見る個人投資家が減少したと考えられる。
 今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が120.00円、最安値が95.00円となり、高値の平均値は114.31円、安値の平均値は110.10円であった。高値の中央値は115.00円、安値の中央値は111.16円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートが0.15円ほどの上昇にとどまる中、高値の中央値や安値の中央値にもほとんど変化がなかった。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、36.3%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は21.5%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△14.8%ポイントとなり、前月の△30.4%ポイントからプラス幅が半減した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は、214円を挟んだ値動きとなった。英労働党の地方選挙大敗後にスターマー首相は辞任圧力にさらされている。政治不安がくすぶる中で、個人投資家の英ポンド高・円安見通しが後退したと考えられる。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が220.00円、最安値が181.89円となり、高値の平均値は214.86円、安値の平均値は208.56円であった。高値の中央値は215.00円、安値の中央値は210.00円だった。前月調査(最終日)と比べ実勢レートが1円ほど切り下がったのに対して、高値の予想中央値が1.5円、英ポンド高・円安へシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

「今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が43.3%と最も多かった。次いで「円」が20.2%、以下「豪ドル(10.1%)」、「トルコリラ(8.1%)」、「メキシコペソ(4.7%)」、「ユーロ(4.3%)」、「南アフリカランド(2.7%)」と続いた。
「米ドル」は7カ月連続で首位となり、回答割合は前回の39.6%からやや上昇した。2位の「円」は前回の19.2%からわずかに上昇した。3位の「豪ドル」は前回の13.9%からやや低下したが、トップ3の順位に変動はなかった。他方、前回4位だった「ユーロ」が6位に後退した一方、6位だった「トルコリラ」が回答割合を増やして4位に順位を上げた。
「米ドル」を買いたい理由としては「イラン情勢がまだまだ不透明であり、有事のドル高が続く」「引き続き政策金利が高く、経済も強い」「利下げ目線から利上げ目線への切り替わりにより上昇するのではないか」などの声が挙がった。今回、順位を上げた「トルコリラ」については、高金利・高スワップポイントを挙げる向きが圧倒的に多く、「高金利が魅力的。いよいよ下げ余地がなくなってきた」との声や、「安定して変動しているからスワップ稼ぎにはいい」との声が出ていた。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか

問5とは反対に、「今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「円」が51.3%と最も多く、「米ドル」が21.5%で続いた。以下、「トルコリラ(6.3%)」、「英ポンド(4.9%)」、「ユーロ(4.3%)」、「中国人民元(3.4%)」の順になった。
「円」は7カ月連続で最も売りたい通貨となり、回答割合は前回の56.2%からやや低下したものの過半数を維持した。一方、2位の「米ドル」は前回の20.4%から僅かに上昇した。
「円」を売りたい理由については、「6月は利上げするかもしれないが、その後の利上げが遅くなりそう」「日銀が政府に遠慮して利上げできないと思われている」などと、日銀の金融政策を挙げる向きが多かった。そのほか、「高市政権の財政拡張が続きそうなので」「原油備蓄いよいよだと、円高にはなれない」「政府が通貨安政策を採り続けている」などとの見方も出ていた。また、「介入くらいしか円を買う理由がない」という厳しい意見もあった。

問7: 今年(2026年)の米ドル/円相場の「最高値」はどの水準になると思いますか。

今回の特別質問として「今年(2026年)の米ドル/円相場の『最高値』はどの水準になると思いますか。」と尋ねたところ、「160円台」が33.2%と最も多かった。この中には、今年4月に付けた160.73円前後を超えることはないとの見方が多く含まれていると考えられる。続いて多かったのは「161円台」の20.2%で、以下「162円台(19.1%)」、「165円以上(15.2%)」、「163円台(9.2%)」、「164円台(3.1%)」の順になった。
なお、米ドル/円相場の近年の最高値は2024年7月に付けた161.95円前後である。今回の調査では、この水準を年内に超えると見ている投資家(162円台以上の合算)が46.6%、超えないと見ている投資家は53.4%であった。162円台を境にして見方が割れていることがわかる。

問8:今年(2026年)の米ドル/円相場の「最安値」はどの水準になると思いますか。

もう一つの特別質問として問7とは反対に「今年(2026年)の米ドル/円相場の『最安値』はどの水準になると思いますか」と尋ねたところ「152円台」が51.8%と過半数に上り、今年1月に付けた152.09円前後が「最安値」になるとの見方が多かった。次に多かったのは「150円台」の20.9%で、以下「147円以下(9.6%)」、「149円台(6.7%)」、「151円台(6.3%)」、「148円台(4.7%)」と続いた。
多くの個人投資家が、「日米協調レートチェック」という異例の円安けん制で付けた152.09円を下抜けるのは容易ではないと見ているようだ。仮に、その152.09円前後を下抜けるとすればチャート上の次の下値ポイントは、「高市相場」が事実上始まった(自民党総裁選が行われた)昨年10月の148円付近となる。年内にこの水準を下抜けて米ドル安・円高が進むと見ている個人投資家は少数派であり、円安修正が本格的に進むとの見方は少ないことがあらためてわかった。

本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 Copyright©Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. https://gaitamesk.com/
 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
kanda.jpg 外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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