
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年5月20日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼19日(火)の為替相場
(1):日本GDP 成長が加速
(2):RBA議事録公表
(3):英失業率 ILO基準が上昇
(4):日米財務相 円安けん制
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:引き続き底堅い値動きとなりそう/ ▼注目の経済指標・イベント
19日(火)の為替相場

期間:19日(火)午前6時10分~20日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本GDP 成長が加速
日本1-3月期国内総生産(GDP)・一次速報は前期比年率+2.1%と市場予想(+1.7%)を上回り、2025年10-12月期の+0.8%から成長が加速した。GDPの半分を占める個人消費は+0.3%だった。
(2):RBA議事録公表
豪中銀(RBA)は5月5日の理事会の議事録を公表。政策金利を25bp(0.25%ポイント)引き上げ4.35%にすることによって「依然として不確実ではあるものの、金融の環境はおそらくやや制約的になる」と指摘。また、「企業や家計にとって中東紛争にどう対応するか見極める時間的余裕を与える」との認識を示した。利上げに反対した1人のメンバーは、中東紛争の長期化リスクが需要をより強く圧迫するとし、より長期のインフレ期待の安定が崩れることを懸念する十分な証拠はまだないと指摘した。
(3):英失業率 ILO基準が上昇
英4月失業率は前月と変わらず4.4%、同失業保険申請件数は2.65万件(前月0.49万件)だった。英1-3月失業率(国際労働機関=ILO基準)は5.0%に上昇(予想、12-2月ともに4.9%)。同週平均賃金(除賞与)は予想通りの前年比+3.4%だった(12-2月+3.6%)。
(4):日米財務相 円安けん制
米国のベッセント財務長官はパリで開催中のG7会合で日銀の植田総裁と会談したことを明らかにした上で「総裁が日本の金融政策を成功裏に導くと確信しており、日本経済の基礎は強固で過度な為替変動は望ましくないと信じている」とSNSに投稿した。その後、片山財務相は「日本の為替政策の姿勢、理解されたと考えている」とした上で「為替に対して断固たる行動を取る準備ができている」とあらためて円安をけん制した。
19日(火)の株・債券・商品市場
日経平均: 60550.59 ▼265.36
豪ASX: 8604.696 △99.385
上海総合: 4169.538 △38.010
英FT: 10330.55 △6.80
独DAX: 24400.65 △92.73
NYダウ: 49363.88 ▼322.24
日10年債: 2.792 △0.056
豪10年債: 5.0599 ▼0.0537
英10年債: 5.129 △0.031
独10年債: 3.193 △0.045
米2年債: 4.1182 △0.0744
米10年債: 4.6663 △0.0789
NY原油: 107.77 ▼0.89
NY金: 4511.20 ▼46.80
ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円: 158.400 ~ 159.800
ユーロ/円: 183.800 ~ 185.200
ポンド/円: 212.300 ~ 214.000
豪ドル/円: 112.600 ~ 113.500
ドル/円の見通し:引き続き底堅い値動きとなりそう
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。イラン戦争の長期化に伴うエネルギー価格の高止まりを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも利上げに転じる可能性が意識され、全般的にドルが買われると一時159.25円前後まで上昇した。もっともベッセント米財務長官が「日本経済のファンダメンタルズは強固であり、過剰な為替変動は望ましくない」との見解を示したほか、片山財務相は「断固たる措置をとる時はとる」と発言。円安けん制姿勢が意識されたことで、円安のスピードは落ち着いたものとなった。 一方、トランプ米大統領は「イランに与えられた猶予期間は2~3日、あるいは来週初めまでだろう」と語っている。中東情勢を巡る先行き不透明感から原油価格は高止まりしやすく、ドル買い・円売り地合いが続く公算が大きい。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まっていることで一方的な円安は想定し難いが、ドル/円は引き続き底堅い値動きとなりそうだ。
注目の経済指標・イベント
05/20 (水)
10:00 (中国) 1年物/5年物最優遇貸出金利(ローンプライムレート)
15:00 (英) 4月消費者物価指数(CPI)
22:15 (米) バーFRB理事講演
22:15 ◎ (英) ベイリーBOE総裁講演
23:30 (米) EIA週間原油在庫統計
26:00 (米) 20年債入札(160億USD)
27:00 (米) FOMC議事録
29:20 〇 (米) エヌビディア1Q決算
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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