
ドル円レポート:乱高下の末に下落、片山財務相の強いけん制で上値重く
昨日の振り返り:乱高下の末、片山財務相のけん制で下落
昨日のドル円は、ベッセント米財務長官の発言や中東情勢を巡る報道、さらに片山財務相によるけん制発言を受けて、荒い値動きとなりました。
ベッセント発言で一時158.644円まで急落
ベッセント米財務長官がSNSで「過度な為替変動は望ましくない」と投稿したことをきっかけに、ドル円は158.644円まで急落しました。
為替の急激な変動に対する米国側の警戒姿勢が意識され、ドル円の上値を抑える材料となりました。
中東リスクでドル買い戻し、159.248円まで全戻し
その後は、対イラン協議の難航や攻撃再開への懸念から、中東情勢を巡る地政学リスクが再び意識されました。
これを背景にドル買いが強まり、ドル円は159.248円まで全戻しする展開となりました。
片山財務相の「断固たる措置」で再び下落
しかし、NY終盤には流れが一転しました。
G7後の会見で片山財務相が「断固たる行動を取る準備がある」と強くけん制すると、為替介入への警戒感が急速に高まりました。
これを受けてドル円は再び売られ、157.781円まで下落しました。
本日の見通し:米ドル主導で159円台の攻防
本日アジア時間のドル円は、前日の強い口先介入を警戒しながら、159.00円近辺で推移しています。
目先は、159円台を維持できるかどうかが焦点となります。
注目ポイント:中東情勢、原油価格、米長期金利
引き続き注目されるのは、中東情勢を巡る地政学リスクです。
原油価格や米長期金利の動向がドル円の方向感を左右しやすく、これらを背景とした米ドル主導の展開が続く見込みです。
一方で、上値では本邦当局による為替介入への警戒感が残っており、159円台では神経質な値動きとなりそうです。
黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
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