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160円突破目前 介入に持続性持たせるなら日銀政策との連動が焦点 来週の為替予想(ドル/円)ハロンズ FX 2026/3/28 #外為ドキッ

 

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2026年3月27日 17時00分

 

ドル円は160円目前まで上昇

ドル円は今週も160円突破には至りませんでしたが、底堅い展開が続きました。週前半は、トランプ米大統領がイランに圧力をかける一方で、3月23日にイランのエネルギー施設への攻撃停止をいったん5日間表明し、その後3月26日には停止期限を4月6日ないし7日までさらに延長しました。こうした協議継続への期待から原油価格がいったん落ち着き、ドル円も158円台前半まで下押しされる場面がありました。

ただ、その後は米国が提示した15項目の和平案をめぐり、イラン側が不公平だとして難色を示し、なお直接協議には後ろ向きの姿勢を維持しました。中東情勢をめぐる不透明感が改めて意識されると、安全資産としてのドル買いが入りやすくなり、3月27日のドル円は159.97円近辺まで持ち直しました。160円は依然として目前であり、相場は明確に上方向を試している印象です。

(各レート水準は執筆時点のもの)

原油高を背景とした円安バイアスは継続

来週のドル円は、引き続き中東情勢と原油動向に振られやすい展開が続きそうです。足元のドル円を支えているのは、単なる投機的なドル買いだけではありません。円やユーロのようなエネルギー輸入国通貨が、中東情勢の悪化と原油高の影響を受けやすく、原油高が続く限り、円安バイアスが残りやすい構図です。
そのため、仮に地政学リスクがやや後退しても、原油価格が高止まりする限りは円の戻りは鈍くなりやすいでしょう。加えて、年度替わりのタイミングでは実需フローが相場を不安定にしやすく、短期的な振れはあっても、基調としてはドル円の押し目が浅くなりやすい局面とみています。160円突破は十分意識されるシナリオです。

 

■ 2024年4月下旬〜5月初旬(約9.7兆円規模)

  • 介入の背景:ドル円160円突破を受けたパニック抑制。
  • ドル円 :約160.20円付近 → 151.80円台へ(約8.4円の下落)
  • ユーロ円 :約171.50円付近 → 164.00円台へ(約7.5円の下落)
  • ポンド円 :約200.60円付近 → 192.10円台へ(約8.5円の下落)
  • 値動きの特徴:短時間で大きく下げたが、日米金利差を背景にリバウンドも早い。

■ 2024年7月中旬(約5.5兆円規模)

  • 介入の背景:米CPI発表後のドル安局面に乗じた「追撃」介入も。
  • ドル円:約161.76円付近 → 157.30円台へ(約4.6円の下落)
  • ユーロ円:約175.40円付近 → 171.50円台へ(約3.9円の下落)
  • ポンド円:約208.10円付近 → 200.50円台へ(約7.6円の下落)
  • 値動きの特徴:介入に日銀利上げが重なり、円高が加速した。

■ 介入実績から見る分析ポイント

  • クロス円の反応度:ドル円以上にポンド円などのクロス円は、介入時の「円単位」での値幅が大きくなる傾向。
  • 介入手法の変化:「価格水準の防衛」から、「トレンドの加速」を狙った手法へ進化。
  • 政策連動の重要性:介入の効果を持続させるには「日銀の金融政策(利上げ期待)」との連動が不可欠。

※2024年の介入時の主要通貨ペアの動向

 

単独介入よりは、政策との連動が焦点か

一方で、今回も160円を前に本邦当局の警戒感はかなり強いとみられます。3月23日には三村財務官が、原油先物をめぐる投機が為替変動に波及している可能性に言及し、過度な変動には包括的な対応を取る用意があると警告しました。160円近辺では、口先介入だけでなく実弾介入への警戒も強まりやすい水準です。

ただ、足元の円安は中東リスクと原油高というファンダメンタルズ要因を伴っており、単独介入だけで円安圧力を消し去るのは簡単ではありません。市場が本当に円高方向へ流れを変えるには、2024年7月のように、日銀の政策修正や国内金利観の変化が重なる必要があります。来週は4月1日の日銀短観が予定されており、内容次第では今後の日銀政策修正観測を通じて円相場の材料になる可能性があります。

次は162円が目標レベルか(テクニカル分析)

ドル円は非常に強い中長期的な上昇トレンドの中にあり、心理的節目である160円の大台突破を目前に控える強気のチャート形状を示しています。最大の焦点は、この160.00円という強力なレジスタンスを実体ベースで明確に突破できるかどうかです。
メインシナリオでは、現在の強いモメンタムを維持したまま160円を突破し、上値の抵抗が少なくなることでストップロスを巻き込みながら上昇が加速する可能性があります。160円突破なら、次は2024年7月高値の161.949円が節目として意識されます。

一方、サブシナリオでは160円手前で利益確定売りが強まり、100日移動平均線(156.40円付近)まで調整する展開も考えられますが、基調は依然として強く、下落は押し目にとどまると見られます。

【ドル円チャート 日足】

ドル円 日足/15日・100日・200日移動平均/RSI(14) 外為どっとコム「TradingViewチャート」

ドル円 日足/15日・100日・200日移動平均/RSI(14) 外為どっとコム「TradingViewチャート」

出典:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:
USD/JPY:156.500-162.000(介入がない場合の想定)

2026年3月30日~4月3日の重要経済指標・イベントスケジュール

3/30(月)

  • 8:50|日本|金融政策決定会合における主な意見(3月18・19日分)
  • 23:30|アメリカ|パウエルFRB議長、発言
  • 翌5:00|アメリカ|NY連銀総裁、発言

3/31(火)

  • |ユーロ|3月消費者物価指数(HICP速報値)
  • 8:30|日本|2月失業率
  • 8:30|日本|3月東京都区部消費者物価指数
  • 15:00|イギリス|10-12月期GDP(改定値)
  • 16:55|ドイツ|3月失業率
  • 23:00|アメリカ|3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
  • 23:00|アメリカ|2月JOLTS求人件数
  • 翌1:00|アメリカ|シカゴ連銀総裁、発言
  • 翌4:00|アメリカ|バーFRB理事、発言

4/1(水)

  • 6:10|アメリカ|ボウマンFRB理事、発言
  • 8:50|日本|1-3月期日銀短観
  • 21:15|アメリカ|3月ADP雇用統計
  • 21:30|アメリカ|2月小売売上高
  • 22:05|アメリカ|セントルイス連銀総裁、発言
  • 23:00|アメリカ|3月ISM製造業景況指数

4/2(木)

  • 8:50|日本|対外・対内証券売買契約等の状況
  • 21:30|アメリカ|新規失業保険申請件数

4/3(金)

  • ドイツ|休場
  • イギリス|休場
  • アメリカ|米国市場休場
  • 21:30|アメリカ|3月雇用統計

 

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


一言コメント

テクニカル的には165円方向を試しているのは分かるのですが、当局がどのレベルで意地を見せるのか注目したいです。

 
株式会社外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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