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来週の為替予想(米ドル/円)米利上げ観測で160円突破なるか ハロンズFX 2026/5/23 #外為ドキッ

 

来週のドル円予想(2026年5月25日週)

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2026年5月22日 16時00分

 

直近のドル円相場は、米国の長期金利高を背景に159円前後で非常に底堅い値動きを保っています。米経済が底堅く、インフレが高止まりする状況が続く場合、年内の利上げ観測が再び意識される場面もあり、ドルは買われやすい地合いが続きそうです。 トレード戦略を組み立てる上で押さえておきたい「市場材料」と「来週のシナリオ」を解説します。

ドル円、米金利上昇をサポート材料にして底堅い展開

5月18日週のドル円は底堅い展開でした。G7会合後に日本の通貨当局による円安けん制姿勢が意識されたほか、日米当局間で過度な為替変動は望ましくないとの認識が確認されていたこともあり、158.60円付近まで下落する局面もありました。また、別の日には米国とイランの協議進展への期待から、ホルムズ海峡を巡る緊張緩和期待が高まり、再びドル円が158.60円付近まで下落する局面もありました。しかし、最終的には米国のインフレ再燃が警戒され金利の上昇基調が続いたことから、ドル円は159.341円まで上昇しました。

来週のドル円見通し、日米のインフレ指標カギ

米インフレ指標はFRBの利上げ期待を後押しするか

来週(5月25日〜5月29日)のドル円も基本的には底堅い展開が続きそうです。現在の市場は、日米金利差を背景としたドル買いの安心感がある一方で、上値への警戒感もあります。特に160円の大台に接近するにつれて、政府・日銀による為替介入への警戒感は一気に高まると見られます。そのため、ドル円は極めて緩やかではあるものの、徐々に上値を伸ばす展開が続いています。反面、下落局面でも明確な押し目買い水準を見極めにくい状態です。

来週は、この膠着状態を打破する可能性のある重要な経済指標が相次ぎます。 一つ目は5月28日の米4月PCEデフレーターです。FRBが最も重視する物価指標で、同日の米GDP改定値と並び、来週最大の注目材料と言えます。指標が強かった場合、米利上げ観測が広がり、金利上昇とともにドル円は160円台への再突入を試す展開となるでしょう。一方、指標が弱かった場合、ドルの持ち高調整から157円台前半まで押し戻されるシナリオも現実味を帯びます。

日銀が利上げを急げない理由も

また日本サイドでは、5月29日に東京都区部CPIが発表されます。4月の全国消費者物価指数は伸びが前月から縮小したものの、ホルムズ海峡の通航懸念による影響で、今後の物価上昇が意識される中で、一足先に公表される東京都区部のデータは注目されます。強い数字なら日銀の追加利上げ期待で円買いが入るものの、原油高によるコストプッシュ型インフレの側面も強く、日銀が利上げを急げないとの見方から、円高の勢いは一時的にとどまりそうです。

また、米国とイランの和平協議が前進すれば、原油価格の下落を通じて米インフレ懸念が和らぎ、ドル安・円高方向に振れる可能性もあります。ただし、継続的な円高を促す材料は限られており、ドル円の下値は限定されやすいと見られます

ドル円テクニカル分析:次々に抵抗帯を突破、底堅い

ドル円の日足チャートは、4月高値160.727円から5月安値155.033円への下落幅に対する半値戻しや61.8%戻しを突破し、159円台まで持ち直しています。25日線(約158.40円)と100日線(約157.55円)をいずれも上抜けたことで、短期の弱気ムードは後退し、相場は再び上向きの流れに戻りつつあります。RSI(14日)も56前後と強気寄りの水準にありますが、過熱感はまだ限定的です。今後は押し目局面で25日線を維持できるかが焦点で、このラインを支えにできれば4月高値160.727円を再び目指す展開が視野に入ります。

【ドル円チャート 日足】

ドル円 日足/25日・100日移動平均線/RSI(14日)2026年5月22日

ドル円 日足/25日・100日移動平均線/RSI(14日)外為どっとコム外貨ネクストネオ

予想レンジ:USD/JPY:157.000-160.500

2026年5月25日~5月29日の重要経済指標・イベントスケジュール

  • 5/26(火)
    • 22:00 アメリカ 3月住宅価格指数(前月比)
    • 22:00 アメリカ 1~3月期四半期住宅価格指数(前期比)
    • 22:00 アメリカ 3月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
    • 23:00 アメリカ 5月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
  • 5/27(水)
    • 08:50 日本 4月企業向けサービス価格指数(前年同月比)
    • 09:20 アメリカ ミネアポリス連銀総裁、発言
    • 15:45 フランス 5月消費者信頼感指数
    • 28:55 アメリカ クックFRB理事、発言
  • 5/28(木)
    • 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
    • 09:00 アメリカ ジェファーソンFRB副議長、発言
    • 18:00 ユーロ 5月消費者信頼感(確定値)
    • 21:30 アメリカ 4月個人消費支出(PCE)
    • 21:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
    • 21:30 アメリカ 失業保険継続受給者数
    • 21:30 アメリカ 4月耐久財受注
    • 21:30 アメリカ 1~3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
    • 23:00 アメリカ 4月新築住宅販売件数
  • 5/29(金)
    • 08:30 日本 5月東京都区部消費者物価指数
    • 08:30 日本 4月失業率
    • 08:50 日本 4月鉱工業生産・速報値
    • 15:45 フランス 5月消費者物価指数(CPI、速報値)
    • 16:55 ドイツ 5月失業率
    • 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
    • 21:00 ドイツ 5月消費者物価指数(CPI、速報値)
    • 21:30 アメリカ 4月卸売在庫(前月比)
    • 22:10 アメリカ ボウマンFRB理事、発言

外為どっとコム「経済指標カレンダー」


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外為どっとコム総合研究所
小野 直人
株式会社DZHフィナンシャルリサーチでの情報配信業務、上田ハーロー株式会社での調査・市場部門を経て、2021年より外為どっとコム総合研究所へ参画。ニュースベンダーとFX会社で培った「情報の目利き力」と「市場実務の経験」を武器に、個人投資家へ有益な情報を発信している。ドル円などの主要通貨に加え、トルコリラ・メキシコペソなどの新興国通貨、日経平均・NYダウといった株価指数(CFD)まで、幅広い金融商品の分析を得意とするマーケットアナリスト。
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