執筆日時:2026年1月13日 12時20分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人

※チャート:ドル/円-5分足 外為どっとコム「ネオチャート」
失業率改善もNFPは過去2カ月分が下方修正、米労働市場は停滞続く
1月9日に発表されたアメリカの12月非農業部門雇用者数(NFP)は5.0万人と、市場予想の7.0万人を下回り、雇用者数の伸びは鈍化しました。小売業や派遣サービス業が減少した一方、ヘルスケア分野は引き続き労働市場を支えました。ただ、10・11月分は速報値から7.6万人下方修正されるなど、雇用創出の減速傾向が継続していることを示唆しました。一方、失業率は前回の4.6%から4.4%へ改善し、失業率の悪化ペースが限定されていることも明らかになりました。今後は1月分の雇用統計と合わせて公表されるベンチマークの改定が注目されます。もっとも、今回の結果は労働市場の急速な悪化を示す内容ではなかったことから、1月FOMCでの利下げ期待はほぼ消滅しています。
当日の各市場の反応
【為替市場】
失業率の改善を受けて、157.788円まで上昇した後は、NFPの鈍化が重しとなり157.404円まで下落しました。その後、フロー主導で157.372円までレンジ下限を広げましたが、「高市首相が23日召集予定の通常国会冒頭で解散を検討」との報道を受けると、円売りが強まり、米ドル/円は158.189円まで上昇しました。
【株式市場】
米主要3指数は揃って上昇。雇用情勢の改善が鈍い中で、今後もFRBが利下げを実施するとの期待感が相場を下支えしました。
- ダウ平均:前日比 +0.48%(+237.96)で 49,504.07ドル
- ナスダック総合:前日比 +0.81%(+191.33)で 23,671.35
- S&P500種株価指数:前日比 +0.65%(+44.82)で 6,966.28
【金市場】
金スポット相場は上昇。12月雇用統計の内容を受けて米ドルがさえない展開となったことが支えとなり4517ドル付近まで上昇しました。

※チャート:左上から横に米国S&P500、米国D30、日本N225、金スポット、5分足 外為どっとコム「株価指数・商品CFDチャート」
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