
S&P500 レポート:サンタ不在の2025年末
米雇用統計・米CPI通過後も米株価が伸び悩む中、今年の「サンタラリー」は期待薄との見方が強まっています。警戒すべきは2024年の再来です。年間パフォーマンス好調に伴う機関投資家の「リバランス売り」により、年末は上昇どころか調整局面入りする可能性が高くなっています。
1. 米雇用統計、米CPIは「無難」な結果
米雇用統計は、「失業率4.6%への悪化」と「雇用者数は維持」という「どっちつかず」の結果でした。当初はFOMCの利下げを正当化する材料とされましたが、その解釈だけではS&P500が上値を追う力はありませんでした。昨日発表の米消費者物価指数(CPI)も2.7%まで低下、インフレ鎮静化を示したことで、発表直後にS&P500は上昇したものの、その後上げ幅を縮小しました。「好材料でも大して上昇しない」という状態です。
2. アノマリー:今年のサンタラリーは期待薄?
「年末の12月は上昇しやすい(サンタラリー)」というアノマリー、今年は困難な様相になってきました。年間で2割超上昇した2024年ですが、12月は-2.86%の下落でした(出所「CFDネクスト」)。これは、今年も繰り返される可能性が高そうな状況です。年間で株が上がりすぎたため、機関投資家はルールとして「株を売り、債券を買う」というような機械的なリバランスを年内に完了させることがあります。
ということで今年のサンタラリーは期待薄のようです。2024年と同様、好調な年末に待っているのは華やかなラリーではなく、冷徹なポジション調整のようです。
| 年 | 始値 | 終値 | 騰落率(%) | 上昇/下落 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年 | 2792.48 | 2507.68 | -11.33% | 下落 |
| 2019年 | 3145.82 | 3235.99 | +2.78% | 上昇 |
| 2020年 | 3633.46 | 3754.85 | +3.23% | 上昇 |
| 2021年 | 4588.85 | 4769.60 | +3.78% | 上昇 |
| 2022年 | 4088.79 | 3841.51 | -6.42% | 下落 |
| 2023年 | 4563.42 | 4768.27 | +4.29% | 上昇 |
| 2024年 | 6042.20 | 5874.22 | -2.86% | 下落 |
| 2025年 | 6850.88 | - | ? | ? |
テクニカル分析:米国SP500(日足)

1. 現在の位置と相場環境
- トライアングル下抜けとトレンド転換:
直近まで形成していた「上昇三角形(アセンディングトライアングル)」の下限サポートラインを明確に割り込みました。これにより上昇のチャートパターンは否定され、調整局面入りとなっています。 - RSI(9)の弱気シグナルと下落余地:
RSIは重要分岐点である50を明確に下回り、弱気ゾーンへ突入しました。現在は50と下限ライン(30、ピンク線)の中間あたりを推移しており、「売りの勢いは強いが、まだ売られすぎの底値圏(30)には達していない」状態です。これは反発買いが入りにくく、さらに下値を模索する余地が十分にあることを示唆しており、年末サンタラリーを期待する投資家にとっては厳しい形状です。 - 移動平均線(SMA10)のレジスタンス化:
SMA10(茶色線)は下向きに転じ、ローソク足の頭を抑えるレジスタンス(抵抗線)として機能し始めています。価格がこの線の下にある限り、短期的な下落トレンドは継続します。
2. 重要水準(レジスタンス/サポート)
レジスタンス(上値抵抗)
- SMA10(6823)およびトライアングル下限:
下抜けたサポートラインは、今後は強力なレジスタンスに転換します。戻り売りが出やすい最大のポイントです。 - 6924(直近高値):
ここを回復しない限り、上昇トレンドへの復帰は困難です。
サポート(下値支持)
- 6700〜6680付近:
9月の高値水準です。 - RSIターゲット:
RSIが30のラインに到達するタイミングでの価格水準。ここが短期的なセリングクライマックス(下げ止まり)の候補になります。
3. 下落継続・警戒の条件(弱気シナリオ)
- RSIが30に向かう動き:
RSIが50以下での推移を続け、下のピンク線(30)にタッチするまでは、積極的な買いは控えるべき局面です。「まだ下落の途中経過」である可能性が高いためです。 - SMA10による押し戻し:
一時的に反発しても、下向きのSMA10に触れたところで再び売りに押される展開(戻り売り)が想定されます。
4. 今後の展開予測
市場のサンタラリーへの期待とは裏腹に、チャートは「調整」を示しています。RSIがまだ30まで距離を残していることから、まずは直近安値を試す、あるいは割り込んで一段安となる展開が警戒されます。
強気目線に転換できるのは、最低でもRSIが50を回復し、価格がSMA10を明確に上抜けてからとなります。現状では、安易な押し目買いは推奨できない形です。
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