
ドル円レポート:米PPI上振れで157円台後半へ、158円目前では介入警戒も強まる
昨日の動き:欧州〜NY時間はエネルギー価格の上昇と米インフレ再燃で一段高
昨日の欧州〜NY時間のドル円は、エネルギー価格の上昇と米インフレ再燃を背景に一段高となりました。
欧州市場では、中東情勢の緊迫化に伴う原油先物価格の上昇を受け、インフレ懸念からドル買いが先行しました。
欧州時間には、一時157.896円まで上値を伸ばしました。
NY市場:予想を大幅に上回る米PPIがドル買いを誘発
NY市場では、発表された米4月卸売物価指数(PPI)が前年比+6.0%と、市場予想の+4.9%前後を大幅に上回る驚愕のサプライズとなりました。
イラン紛争が物流やエネルギー価格を通じて米国のインフレを押し上げている実態が改めて浮き彫りとなり、市場では利下げ期待が後退しました。
これを受けてドル買いで反応し、ドル円は一時157.924円と昨日の高値を更新しました。
158円目前では介入警戒感も強く意識
一方で、158円の大台を目前に、本邦当局による為替介入への警戒感も強く意識されました。
ドル円は157円後半で激しく売り買いが交錯し、一方通行の展開とはなりませんでした。
本日の動き:米中首脳会談を控えアジア時間は小動き
本日アジア時間は、日本時間の午前11時過ぎから予定されている米中首脳会談1日目を前に、様子見ムードが広がっています。
イラン情勢への中国の影響力行使や貿易問題などが議題になると見られる中、ドル円は方向感を欠き、157円後半レベルでのもみ合いが続いています。
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黒川健(くろかわ・たける)
米国Capital Market Services LLCニューヨーク本社および上田ハーロー株式会社でカバーディーラー、プロップディーラーを約20年間務める。2021年9月(株)外為どっとコム総合研究所入社後は、テクニカル分析、ファンダメンタル情報を配信している。
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