
来週(9月21日~25日)のドル円相場は、日米の金融政策イベントを通過した後の値動きが焦点です。今週はFRBと日銀がそろって利上げを実施。日銀の利上げ後にはドル円が157円台まで上昇するなど、円安基調が強まっています。来週は米9月PMIや新規失業保険申請件数、耐久財受注などを確認しながら、日米の金融政策見通しを改めて織り込む展開となりそうです。
来週(9/21~9/25)のドル円相場の重要イベント
9/21(月)
【日本】休場
9/22(火)
【日本】休場
【アメリカ】9月リッチモンド連銀製造業指数
9/23(水)
【日本】休場
【アメリカ】9月製造業購買担当者景気指数(PMI)
【アメリカ】9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
【アメリカ】9月総合購買担当者景気指数(PMI)
米9月PMIは、製造業・サービス業ともに米景気の勢いを確認するうえで注目されます。
9/24(木)
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数
【アメリカ】8月新築住宅販売件数
9/25(金)
【アメリカ】8月耐久財受注
【アメリカ】9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
9月のミシガン大学消費者態度指数・速報値は47.8と、8月の51.7から低下しました。また、1年先のインフレ期待は4.6%へ上昇しており、確報値で修正されるかにも注目です。
今週(9/14~9/18)のドル円相場振り返り
今週のドル円は、米金利上昇を背景にドル高・円安が進み、18日には157円台まで上昇しました。週前半は、原油高によるインフレ懸念やFRBの利上げ観測から米国債が売られ、米10年債利回りは5%台へ上昇。15日には5.04%前後と、2007年以来約19年ぶりの高水準を記録し、ドル円も上昇しました。
16日のFOMCではFRBが0.25%の利上げを実施。その後は米金利の動きに左右されながら、ドル円は155~156円台を中心に推移しました。
そして18日の日銀金融政策決定会合では、政策金利を1.25%へ引き上げることが決定されました。日銀は中東情勢やAI関連需要の拡大、為替相場の変動をリスク要因として挙げ、基調的な物価上昇率が2%の「物価安定の目標」を上回るリスクを指摘しています。一方、日銀は利上げ後も金融環境は緩和的との認識を維持。今後も経済・物価・金融情勢を確認しながら政策金利を引き上げていく方針を示しました。利上げ発表後のドル円は、むしろ円売りが強まり157円台まで上昇しました。
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来週(9/21~9/25)のドル円見通し
日米利上げ後もドル高・円安基調が続くか
来週は、FOMCと日銀金融政策決定会合という大きなイベントを通過した後、市場が日米の金融政策見通しをどのように織り込むかが焦点となります。
FRBは16日のFOMCで0.25%の利上げを実施しました。米経済について堅調なペースで拡大しているとの認識を示す一方、インフレは依然として高いとしており、物価抑制を重視する姿勢を維持しています。
一方、日銀も18日に政策金利を1.25%へ引き上げました。ただ、日銀は金融環境について「緩和した状態にある」としており、今後の利上げについても経済・物価の見通しやリスクを確認しながら進める方針です。
日銀の利上げ後にもドル円が157円台へ上昇したことを踏まえると、市場では日銀の利上げ以上に、米金利の高止まりやFRBの金融政策が意識されている可能性があります。
米PMIで景気の強さを確認
23日には、米9月製造業・サービス業・総合PMIが発表されます。
米景気が引き続き底堅いことが確認されれば、FRBによる追加利上げ観測を支え、米金利上昇を通じてドル円の上昇要因となる可能性があります。
反対にPMIが大きく悪化した場合には、金融引き締めによる景気減速への警戒が強まり、米金利とドルの上値を抑える可能性があります。
米雇用・消費関連指標にも注目
24日の新規失業保険申請件数、25日の耐久財受注やミシガン大学消費者態度指数も注目です。
足元の米新規失業保険申請件数は低水準で推移しており、米労働市場には大きな崩れがみられていません。
一方、9月のミシガン大学消費者態度指数・速報値は大きく低下しました。景気の底堅さと消費者心理の悪化という異なるシグナルがみられる中、来週の経済指標が米景気の方向性をどのように示すかがポイントです。
157円台定着なら円安加速にも注意
ドル円は18日の日銀利上げ後に157円台まで上昇しました。
来週も米景気指標が堅調となり、FRBの追加利上げ観測が維持されれば、米金利の高止まりを背景にドル高・円安圧力が続く可能性があります。
一方で、日銀も今後の追加利上げ方針を維持しています。植田総裁の発言や市場の利上げ織り込みが強まれば、円買いが入りやすくなる可能性もあります。
また、21~23日は日本が3営業日連続で休場となります。東京市場の流動性が低下する時間帯では、海外市場の材料によってドル円が大きく動く可能性にも注意が必要です。
来週は、「FRBの追加利上げ観測がどこまで維持されるか」と「日銀の次の利上げ時期を市場がどう織り込むか」が、ドル円を見るうえで中心的なテーマとなりそうです。
