4地域の今後１週間のスケジュールをお届けします。
執筆・監修：株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 宇栄原宗平
目次
▼北米（米国・カナダ）
米CPI、パウエル議長の議会証言から利下げペースを探る
▼欧州（ユーロ圏・英国）
今後の利下げを巡り英10-12月期GDPに注目
▼アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
米中貿易摩擦の激化は豪ドルに影響も
▼新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
トルコリラ、実質為替レートの上昇は続く？
北米（米国・カナダ）
重要イベント
2/10☆中国、米国に対する報復関税発動
2/10◎ニューヨーク連銀インフレ期待
2/11☆パウエルFRB議長講演（上院銀行委員会）
2/11◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
2/12☆米1月消費者物価指数
2/12☆パウエルFRB議長講演（下院金融委員会）
2/13☆米1月生産者物価指数
2/13☆米新規失業保険申請件数
2/13◎コインベース・グローバル10-12月期決算
2/14☆米1月小売売上高
2/14☆米1月鉱工業生産
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
今後の米利下げペースを探る上で米1月消費者物価指数（CPI）やパウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長による議会証言に注目が集まります。その他、中国は米国に対して2月10日より報復関税を発動することを表明しています。貿易摩擦に関連する報道が相次ぐ可能性もあるため注意が必要でしょう。
北米のイベント
欧州（ユーロ圏・英国）
重要イベント
2/11☆ベイリーBOE総裁講演
2/13☆英12月GDP
2/13☆英10-12月期GDP・速報値
2/13◎英12月鉱工業生産
2/13◎ユーロ圏12月鉱工業生産
2/13◎ECB経済報告
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
英中銀（BOE）は6日に25bp（0.25％ポイント）利下げを決定しました。ただ、MPCメンバーのうち2人は50bp利下げが必要として反対しています。今後の利下げペースを巡り13日の英10-12月期国内総生産（GDP）・速報値に注目が集まります。
欧州のイベント
アジア・オセアニア（日本・中国・豪州・NZ）
重要イベント
2/10☆中国、米国に対する報復関税発動
2/10◎日本12月経常収支
2/10◎日本12月貿易収支
2/13◎RBNZインフレ期待
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
米中貿易摩擦が激化する場面で通貨安圧力がかかりやすいのが豪ドルです。10日に予定されている中国の対米報復関税の発動前後で関連報道が増える見込みのため注意しましょう。
アジア・オセアニアのイベント
新興国（トルコ・南ア・メキシコ・シンガポール）
重要イベント
2/10◎トルコ12月失業率
2/10◎トルコ12月鉱工業生産
2/11◎メキシコ12月鉱工業生産
☆特に重要 ◎重要
※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
ここがポイント
トルコのシムシェキ財務相は現在の金融・財政政策が成果を上げている限り「実質為替レートの上昇が続くと見込めるだろう」と発言しました。また、インフレを抑えるために金融引き締め姿勢を維持するよう中銀に促しています。高金利を維持する中で経済が急速に冷え込んでいないか12月失業率や12月鉱工業生産から確認することになりそうです。
新興国のイベント
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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