ドル円、売りシグナル点灯で151円割れ…このあと米1月雇用統計に注目集まる
欧米時間のドル/円予想レンジ:150.500-153.000円
東京市場のドル/円は、下値が堅い展開。日銀による追加利上げ観測がくすぶる中で円買いが先行すると一時150.96円前後と昨年12月10日以来の安値を付けました。ただ、米長期金利が上昇する中で押し目買い意欲が入ると午後には151.79円前後まで反発しました。その後、欧州市場でもじり高となり152円台へ持ち直しています。
今夜の米1月雇用統計に関心が集まっています。市場予想は非農業部門雇用者数が17.5万人増と前回(25.6万人増)から増加幅が縮小すると見られています。失業率は4.1%と前回から変化なしの予想です。今週これまでに発表された米12月JOLTS求人件数や米新規失業保険申請件数などの結果を受け米労働市場の先行き不透明感がくすぶる中で結果が注目されます。仮に労働市場の減速を意識させる結果となればドル/円は再び151円割れを試す可能性があるでしょう。一方で底堅さを示すようだと152円台の上値を模索することが考えられます。目先のドル/円相場のトレンドを占う意味でも注目の雇用統計となります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、一目均衡表が三役逆転の売りシグナルを点灯。また、200日移動平均線を割り込み同線が上値抵抗として意識されるなど下値リスクが高まっています。152円を割り込んで越週した場合には下値を模索する相場展開となる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
2/7(金)
21:00 メキシコ1月消費者物価指数
21:15 ピル英MPC委員講演
22:30☆カナダ1月新規雇用者数
22:30☆カナダ1月失業率
22:30☆米1月非農業部門雇用者数
22:30☆米1月失業率
22:30☆米1月平均時給
23:25 ボウマンFRB理事講演
24:00 米2月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
-----☆日米首脳会談
26:00 クーグラーFRB理事講演
29:00 米12月消費者信用残高
2/9(日)
10:30☆中国1月消費者物価指数
10/30 中国1月生産者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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