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FX/為替「ドル/円、やや買い戻されて米ブラック・フライデーへ」 外為どっとコム トゥデイ 2024年11月29日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年11月29日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼28日(木)の為替相場
(1):トランプ氏発信で円売り
(2):RBA総裁 12月利下げの可能性を事実上排除
(3):独CPIは横ばい

▼28日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:動意が限られる公算が大きい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(木)の為替相場

期間:28日(木)午前7時10分~29日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):トランプ氏発信で円売り

米国のトランプ次期大統領は自身のSNSで「メキシコ大統領と会い、移民阻止で合意した。南部国境は事実上閉鎖された」と発言。トランプ氏はメキシコやカナダに対して関税を強化する方針を示していたことから、この発言を受けて貿易摩擦を巡る過度な懸念が和らいだ。バイデン米政権が検討している対中半導体規制について、一部報道で「以前想定されていたより厳しい措置には至らない」と伝わったことも市場心理の改善に繋がった。前日の大幅な円高の反動もあって円売りが優勢となった。

(2):RBA総裁 12月利下げの可能性を事実上排除

豪中銀(RBA)のブロック総裁は「現状、基調的なインフレ率はなお高すぎるため、短期的に政策金利の引き下げを検討することはできない」と指摘。「インフレ率を持続的に2-3%の目標レンジ内に戻すにはまだ時間がかかる」と述べた。12月の利下げの可能性を事実上、排除したとの見方から豪ドルが上昇した。

(3):独CPIは横ばい

独11月消費者物価指数(CPI)・速報値は欧州連合(EU)基準で前年比+2.4%と市場予想(+2.6%)を下回り、伸び率は10月から横ばいだった。

28日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:動意が限られる公算が大きい

昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇した。前日に持ち高調整と見られる動きで一時150.40円台まで下落した反動からドル買い・円売りが先行。日本株の持ち直しや欧州株の上昇を受けて市場心理が改善すると151.95円前後まで反発した。ただ、NY市場が感謝祭で休場となる中、心理的節目でもあり200日移動平均線が位置する152.00円を前に伸び悩むと151.50円台で取引を終えた。本日は米国が感謝祭明けとなるがクリスマス商戦がスタートするブラック・フライデーで「ほぼ休日」の扱いだ。NY市場は株式、債券が短縮取引となることから、為替相場の動意も限られる公算が大きく、ドル/円は151円台中心の値動きが見込まれる。ただし、月末最終日のため実需等のフローによる急変動が起きる可能性はある。日本時間25時のロンドンフィキシングの前後などは要注意の時間帯となろう。

注目の経済指標:ユーロ圏HICP

注目のイベント:BOE金融安定報告

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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