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大口投資家の動向は?「ドル円 円ネットショート大幅に減少 」【最新IMMポジション】2024/11/25

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート大幅に減少

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート大幅に増加

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート大幅に減少】
11月19日時点で円のポジションは、ドルに対して約4.7万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが積み増され、ショートが小幅に取り崩されたことから、ネットショートは前週から約1.8万枚減少。
期間中のドル/円相場は、7月以来となる156円台へ上昇するも、その後は売りが優勢となり153円台まで下落する場面も見られた。
トランプ次期米大統領の就任を見越したトランプトレードの巻き戻しが入ったほか、ロシアが核兵器の使用基準を緩和するなど、ウクライナ情勢への警戒感が強まったことで、投機筋は危機時の逃避先として円の買いポジションを増加させたようだ。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットショート大幅に増加】

11月19日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約4.3万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことで、ネットショートは前週から約3.5万枚増加。
期間中のユーロ/ドル相場は、ユーロ圏の弱い経済指標を受けて一時1.05ドル台を割り込んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が12月の利下げを見送るとの観測が浮上したことも重しになった。
地理的に近いウクライナの情勢を巡る懸念が高まったことも相まって、投機筋はユーロ先安観を強めたようだ。


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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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