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FX/為替「ドル/円相場の主役はあくまでドル 米GDPに注目」 外為どっとコム トゥデイ 2024年7月25日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年7月25日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼24日(水)の為替相場
(1):ユーロ圏のPMIは冴えない結果
(2):英PMIは前回から上昇
(3):日銀観測報道伝わる
(4):ハイテク銘柄主導で米国株が大幅下落

▼24日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米経済指標の結果とドルの反応に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

24日(水)の為替相場

期間:24日(水)午前6時10分~25日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ユーロ圏のPMIは冴えない結果

独7月製造業PMI・速報値は42.6と予想(44.0)に反して前回の43.5から低下。同サービス業PMI・速報値も52.0と前回の53.1から低下した(予想53.3)。その後に発表されたユーロ圏7月製造業PMI・速報値は45.6(予想46.1、前回45.8)、同サービス業PMI・速報値は51.9(予想52.9、前回52.8)と、こちらも冴えない結果となった。

(2):英PMIは前回から上昇

英7月製造業PMI・速報値は51.8と市場予想(51.0)を上回り前回の50.9から上昇。同サービス業PMI・速報値は52.4と市場予想(52.5)には届かなかったものの前回の52.1から小幅に上昇した。

(3):日銀観測報道伝わる

「日銀は来週、利上げを検討するとともに、向こう数年間で債券購入額を半減させる計画を公表する可能性が高い」との観測報道が伝わった。

(4):ハイテク銘柄主導で米国株が大幅下落

テスラやアルファベットなど、決算が冴えなかったハイテク銘柄主導で米国株が下落。NYダウ平均は4万ドルの大台を割り込んで大幅安となり、ハイテクの比重が高いナスダックは早々に下落率が2%を超えた(終値は約3.6%下落)。日銀の利上げ観測と、米株安を受けたリスク回避の動きで円が全面的に上昇した。

24日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:米経済指標の結果とドルの反応に注目

昨日のドル/円は153円台へと大幅続落。日銀の利上げ観測と世界的な株安を背景に円売りポジションを手仕舞う動きが活発化した。終値は前日比1.7円前後ドル安・円高の153.95円前後で、NY市場では153.11円前後まで下落する場面もあった。
日銀については、6月の国会答弁で植田総裁が「7月の利上げも十分あり得る」と述べたが、当時の市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ後ずれ観測などでドルが強含んでいたため、全く材料視されなかった。対照的に、足元ではドルが軟調に推移しているため、日銀の利上げ観測が材料視されやすい地合いとなっている。ドル/円相場が日銀の利上げを意識するかしないかはドルの強さ次第と言えそうで、つまりはドル/円相場の主役がドルであることを物語っている。本日は、米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値や米新規失業保険申請件数の結果とドルの反応に注目したい。

注目の経済指標:米GDP

注目のイベント:ECB総裁発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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