
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2026年5月15日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
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豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週の豪ドル/円は36年ぶり高値を更新
イラン情勢をめぐる不透明感から豪ドル安でスタートしましたが、資源高や株高に支えられて早々に114円台を回復。12日も日本政府・日銀による介入を彷彿させる動きに巻き込まれて一時的に下落しましたが、豪ドル買い意欲は強く113.30円台で下げ止まると早々に反発しました。翌13日には豪長期金利が1カ月半ぶりに5.09%前後まで上昇する中、114.74円前後へ上伸して1990年以来の高値を付けました。ただ、その後は週末に向けて調整の動きが入ったと見られ15日の日本時間15時時点では113円台半ばで推移しています。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ転換をめぐる期待が浮上する中、ドルが上昇したことで豪ドル/米ドルが軟化した影響もあったと考えられます。
今週の豪ドル/円の注目ポイントは雇用統計
今週は21日に豪4月雇用統計が発表されます。豪中銀(RBA)は、利上げを決めた5月理事会の声明で「インフレ率は当面目標を上回る水準で推移する可能性が高い」と明言。RBAの責務である物価の安定が脅かされる中、もうひとつの責務である雇用の安定が確認できれば、追加利上げの確度がさらに上昇することになるでしょう。なお、15日時点の豪4月雇用統計の市場予想は、新規雇用者数がほぼ前月並みの1.75万人増、失業率が横ばいの4.3%、労働参加率も横ばいの66.8%となっています。また、現時点で豪金利市場における6月(16日)の利上げ織り込みは20%弱ですが、その次の8月(11日)も含めると90%弱と高水準です。4月雇用統計が利上げ前倒しの観測を高めるかが今回の焦点と言えそうです。
今週の豪ドル/円の見通し
予想レンジ
112.500~115.000円
基調
底堅い
今週の注目ポイント
☆5/21 豪4月雇用統計
・主要国株価、国際商品価格
株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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