東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に143円台で推移か、リスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性低い」
19日のドル・円は、東京市場では142円25銭から144円25銭まで反発。欧米市場では144円96銭まで買われた後、一時143円53銭まで反落し、143円84銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に143円台で推移か。日本銀行はマイナス金利政策をしばらく維持する可能性が高いことから、リスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
日本銀行は12月18-19日開催の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を維持することを全会一致で決定した。金融政策のフォワードガイダンスも変更しなかった。この結果を受けて外為市場では主要通貨に対する円売りが活発となった。一部の市場参加者は「3月開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策が解除される可能性が高いが、長短金利操作の撤廃も同時に行われる可能性がある」と想定している。ただ、日銀植田総裁は「物価目標の実現を見通すには賃金・物価の好循環の確認が必要」との見解を伝えており、この点については従来と特に変わっていないため、マイナス金利解除のタイミングについては予断を許さない状況となった。マイナス政策金利の解除時期が後ずれすると欧米中銀が金融緩和に動く時期に近づくことになるため、金融市場の不確実性を高める一因になるとの見方も出ている。
《午前8時現在》 ドル・円: 143.30円-144.50円 143円台前半でドル買い興味
ユーロ・円: 157.30円-158.50円 157円台前半でユーロ買い興味
豪ドル・円: 96.50円-98.00円 96円台半ば近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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