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カナダドル/円 見通し「中銀は利上げ再開に含み 雇用統計が利上げ・据置きの思惑を左右」注目の高金利通貨 10月4日号

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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

カナダドル/円チャート(日足)

カナダドル円 チャート

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

「足元のカナダドル/円は15年ぶり高値から反落」

 原油価格が年初来高値を更新したことなどから産油国通貨のカナダドル買いが先行。29日には一時111.17円前後へと上昇して2008年1月以来の高値を付けました。しかしこの日は、高値更新後に一転して下落。米長期金利の上昇を受けてドルが買われたことでドル高・カナダドル安に振れたほか、カナダの7月国内総生産(GDP)が予想を下回ったことが重しとなりました。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感で円売りの動きが鈍ったこともあって、カナダドル/円は110円台を割り込んで反落しました。10月に入り2日には110.30円台に値を戻す場面もありましたが、世界的な株安を受けて市場のリスク許容度が低下したため再び109円台へと下落。3日には日本政府・日銀のドル売り・円買い介入と見られるドル/円の急落に巻き込まれて瞬間的に107.51円前後まで続落しました。介入騒動が一巡すると108円台後半に持ち直すなど荒い値動きとなりましたが、4日の東京市場では108円台で比較的落ち着いた動きとなっています。

「目先のカナダドル/円の注目ポイントは雇用統計」

 10月6日に発表されるカナダ9月雇用統計に注目です。カナダ中銀は前回9月の会合で政策金利を5.00%に据え置きましたが、その理由としてカナダ経済が「低迷期に入った」ことを挙げました。もっとも、「(経済低迷は)物価上昇圧力を和らげるために必要なことだ」とした上で「依然として基調的なインフレの持続を懸念しており、必要であれば金利をさらに引き上げる用意がある」と表明。利上げ再開に含みを残しています。6日に発表される9月雇用統計の結果からカナダ経済はまだ「低迷期」に入っていないとの見方が強まれば、年内の追加利上げ期待が再燃しそうです。一方で、雇用統計が軟化するようなら利上げ見送り観測が強まるでしょう

当面のカナダドル/円の見通し

予想レンジ
107.000円~110.000円

基調
方向感模索

当面の注目ポイント
・10/6☆カナダ9月雇用統計
・主要国株価、国際商品価格
カナダドル/円(CAD/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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