オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は続落。FOMCでの決定がタカ派的と捉えられ、ドルが全面的に買われたことで原油に割高感が出た。終値は前営業日比-0.92ドルの1バレル=89.66ドル(9月20日)。
・9月14日発表の豪8月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.50万人増)を大きく上回る6.49万人の増加だった。失業率は3.7%で前月から変わらなかったが、労働参加率が67.0%まで上昇し過去最高を記録した。
・9月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。8月30日に発表された豪7月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(前月+5.4%)だった。
今日のメインシナリオは
米FOMC『タカ派的』内容は豪ドル売り材料だが…急速な円安に要注意
本日は豪州や中国で経済指標の発表は予定されていない。そのため、中国や米国などの株価動向が豪ドル相場を主導することになりそうだ。
米国では昨日開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)での決定が「タカ派的」と市場に捉えられており、米国の金利高止まりが長期化するとの見方から株価が下がりやすい状況だ。これは豪ドルにとっては売り材料となる。
他方で、米ドル/円は日米金利差の拡大の影響からドル高・円安に振れやすい。これが豪ドル/円を下支えする可能性はあるが、急速に円安が進むと本邦当局者から円安をけん制する口先介入などが入る可能性が高まるため注意したい。
この先の個別相場変動
■FOMCが従来よりタカ派化していた
⇒米国の金利高止まりが長期化する見通し
⇒米長期金利が上昇
⇒米国株価は下落
⇒豪ドルは対米ドルで売られる
⇒米ドル/円は上昇
⇒豪ドル/円の下値は限定的
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米長期金利動向
世界的な株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。8時に豪ドル/米ドルのMACDで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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