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南アフリカランド 月間為替予想「米利上げ打ち止めまでは上値の重い展開か」FXレポート 2023年9月

南アフリカランド相場見通し

目次

▼月初は中国経済減速への警戒から下落した8月の南アランド
▼米利上げ打ち止めまでは上値の重い展開か

月初は中国経済減速への警戒から下落した8月の南アランド

 南アフリカ・ランドの対ドル相場は、グローバルな為替市場におけるリスクセンチメント、そしてそれを大局的に反映して変動する安全通貨であるドルの名目実効為替レートと連動性が高い(第1図)。

インフレ緩和と米景気のソフトランディング期待による市場のリスク選好回復を受けたドルの下落を背景に、ランドは6月以降持ち直し傾向にあったが、8月に入ると再び下落方向へ推移した。FRBによる金融政策の行方をさらに引き締め方向に織り込む動きから米10年金利が節目の4%台への定着を伴って上昇したことに加え、中国経済減速への警戒が市場で高まったことで、7月中旬から始まっていたドルの持ち直し傾向がより強まったことが背景だ。

米利上げ打ち止めまでは上値の重い展開か

一方、8月半ば以降は、中国当局による人民元安抑制策を受けた人民元の下落一服や米10年金利の反落に連動する形で、新興国通貨が全般的に対ドルで持ち直す動きがみられている。ランドもこうした流れに加え、7月分消費者物価前年比上昇率が、ヘッドライン・コア共にさらに低下傾向となり(第2図)、インフレ圧力の緩和が好感されるなど、ランド独自のプラス材料もあり、再び持ち直し傾向にある。

ランド相場は、今後も米中の景気動向に関する新たな情報に左右されて一喜一憂しそうだが、中国当局がより踏み込んだ景気対策を実施したり、FRBによる利上げ打ち止めが確実視されるような状況になるまでは、ドルの底堅い推移と共に、ランドは上値の重い推移となりそうだ。

南アフリカの消費者物価(前年比)

南アランド/円 週足チャート

南アランド円 週足

南アフリカランド 特設サイト:
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チャート:
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当社取扱通貨のうち、いわゆる新興国通貨に分類されるトルコリラ・南アフリカランドおよびメキシコペソ(MXN)はインターバンク(銀行間為替市場)における流動性が主要国通貨に比べ相対的に低く、経済指標発表のみならず金融政策変更やその他政治的要因、さらには地政学的リスク等の要因による突発的な相場急変動が起こりやすい環境下にございます。また、こうした急変動時には実勢インターバンクレートのスプレッド(BidとAskの差)も平常時に比べ大幅に拡大する傾向にあり、その場合には当社でもやむなく提示スプレッドを一時的に拡大することがございます。あわせて、相場状況により「ダイレクトカバーの対象となる注文」の基準Lot数(最低数量)を一時的に変更する場合がございますので、あらかじめご承知おきくださいますようお願いいたします。これら新興国通貨のお取引、およびこれらを対象とするキャンペーンへのご参加に際しては、以上につきあらかじめご留意のうえ、ポジション保有時、特に法人会員様の高レバレッジ取引における口座管理には十分ご注意くださいますようお願い申し上げます。以上の新興国通貨それぞれのリスク、および直近時点でのリスクレポートにつきましては、こちらのページをご参照願います。
新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
橋本 将司氏 公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 上席研究員
橋本 将司(はしもと・まさし)氏
慶應義塾大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。国際通貨研究所研究員、グローバルマーケットリサーチ・シニアアナリスト、経済調査室ニューヨーク駐在などを歴任し、グローバルな為替市場やマクロ経済に加え、米国金融業界や金融規制など幅広い分野の調査業務に従事。現在国際通貨研究所において、為替市場や主要国の金融政策・マクロ経済動向の分析を担当。理論的な観点からの為替市場分析を得意とする。
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