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ドル・円は伸び悩みか、米インフレ加速の思惑も雇用統計を見極め

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は伸び悩みか、米インフレ加速の思惑も雇用統計を見極め」
 31日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米PCEコア価格指数は前回を上回ると予想され、引き締め継続を後押しする内容となろう。ただ、明日の米雇用統計を見極めようと、ドル買いは小幅にとどまりそうだ。
 30日発表された米経済指標でADP雇用統計は予想外に減少したほか4-6月期国内総生産(GDP)改定値は下方修正され、引き締め継続への期待は後退。米長期金利の上昇は抑制され、ユーロ・ドルは1.09ドル半ばに値を上げた。ドル・円は145円半ばに下げた後、株高を受けた円売りで146円30銭付近に戻した。本日アジア市場ではドル売り再開。ただ、日経平均株価の上げ幅拡大でドル・円は146円付近に持ち直した。
 この後の海外市場は引き続き米国の統計を見極める展開。次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利据え置きの観測が徐々に強まるなか、FRBが政策決定で重要視するコアPCE消費支出は前月から上昇が予想される。引き締め方針を後押しする材料なら米金利高・ドル高となる見通し。一方、明日の雇用統計は前回からほぼ横ばいの良好な内容が期待されるものの、内容を見極めようとドル買いは小幅にとどまりそうだ。



通貨別分析

 

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