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ドル/円、流れが変わるのか!?戦略転換で大相場に備えよ【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2023年7月12日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

ドル/円の続落が止まりません。
先週木曜日は144.60円以上で推移していましたが、あっという間に5円も下で推移しております。理由は正直わかりません。
YCCの修正の思惑と米金利低下、マーケット全体がドル売りになっている様子ですが、だからといって、4営業日で5円の下落は中々経験上、記憶にありません。
米雇用統計を挟んだものの、事前予想通りのレベルですし、それ以外、ドル/円が下落するような経済指標の発表はありませんでした。
筆者も143−144円でしっかりと買いで捕まっており、逃げるタイミングを完全に逃してしまいました。
高いスワップ金利はついていますが、そのような収益はまだ1割しかカバーができておりません。かなり厳しい状況になってきております。

目次

▼ドル/円はCPIが市場予想を下回る場合、さらに急落?
▼半値押しが一つの目安か?
▼生命線の101ドル再トライへ
▼米短期金利もTOPをつけたか?

ドル/円はCPIが市場予想を下回る場合、さらに急落?

出所:TradingView

ドル/円4時間から分析します。
今朝も5分足で見ても急落はしておらず、断続的に数銭ずつ、値を切り下げていきました。
各社顧客のポジションやオーダー情報を見ておりますが、すでに買い方も一掃されているようで、短期ポジションの傾きはニュートラルに近い状態だと考えます。
売り方もとっくに利食いを済ませており、戻り売りを待っている状況でしょうか。
今夜はCPI、明日はPPIと最も重要な米経済指標の発表がありますので、さすがにどこかで買い戻しの値動きが見られるとは思いますが、ショートカバーもさほど起こりそうにないので、戻りも限定的かもしれません。
一直線に下げていますが、まだまだ続落すると考えております。
CPIですが、ここまで来ると事前予想を上回っても、上がったところは新規の売りと捕まったポジションの損切り注文などで上値を抑え込まれるでしょうし、CPIの低下がファクトとなり、ここから中期的なショートトレードが発生する可能性さえあると感じております。ドル/円は売りポジションを持って指標に望んでも良いかもしれません。

半値押しが一つの目安か?

出所:TradingView

日足チャートに拡大して、分析をしていきます。
そもそもこの上昇は3月下旬の安値からスタートしております。
当時は129円台でしたが、3ヶ月で一気に145円にまで上昇しており、本当に急激な上昇だったと思います。
その反動にて、現在は38.2%押しの水準まで下がってきました。
個人的に137円台前半に引けるサポートラインまで最終的に目指すように考えており、それは今月末の日銀金融政策決定会合の前までに実現するものと思います。
米短期金利もトップをつけたような形状になりつつあり、さらにドルインデックスも重要サポートラインに差し掛かって来ている状態のため、引き続きドル/円は下げる可能性のほうが高そうです。

生命線の101ドル再トライへ

出所:TradingView

またドルインデックスですが、週足は重要サポートライン101ドルまであとわずかとなっています。
ここを割り込むと、ドルストレートペアは全体的に調整がさらに加速することでしょう。
ユーロ/ドルもポンド/ドルも豪ドル/ドルも週足レベルで見ますと、まだまだ上昇しそうです。
いわゆる、コロナ相場から金融引き締め相場のサイクルが最終フェーズに突入してきたようにも思えます。
週足レベルでの一相場終了の合図と捉えれば、ドル/円の下落も納得できます。
このように考えますと、年明けは130円以下で推移しておりましたし、大幅調整があっても驚きはしません。もしかしたら大相場の可能性がありますので、この水準からでもショートポジションを1つ作っておきたいところです。

米短期金利もTOPをつけたか?

出所:TradingView

また、米短期金利もトップをつけそうです。
今夜のCPI、明日のPPIで低下傾向が見られれば、今月に利上げを行っても、あと1回の利上げ確率はかなり下がりそうです。マーケットはそれを折り込もうとしております。

つまり、4月ごろの金利水準まで下落する可能性があります。
少なくとも4.00%近辺までは下落するかもしれません。そうなりますと、ドル/円の上昇分は相当に幅を失われることになります。135円割れも不思議ではありません。
この夏場にかけて、やはりドル売り調整相場が主流となる可能性も考えなければならないフェーズに差し掛かってきたと感じ始めました。
円買いの調整相場がこの水準から入ってもまだ遅くないと考えますので、しばらくはドル/円上昇目線でコラムを執筆してきましたが、ここから反転トレードを開始していきたいと思います。

【ひろぴー氏出演動画】

 

ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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